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大木武監督が語る「プレーヤーと戦術」【独占90分間 Special Interview 第2回】

 

© FC GIFU


 4-1-2-3のフォーメーションに込めた意味とは何か。それはどうすれば機能するのか、大木武監督は選手に何を求めているのか。岐阜メモリアルセンター長良川競技場のピッチ上で起きている事象を理解するための一助とするべく、第2回の今回はさらに深いところへと分け入っていく。
 
◆“構造上の弱点”は埋まる
 
――2018シーズン前半の好調時、古橋亨梧選手は「昨年に比べると均等にボールが出てくるようになった」と言っていました。ウイングが速く攻めて点を獲るスタイルが確立していたように思います。
大木武監督 これは去年からなんですけど、点を獲るのは両サイド、という気持ちはありますね。
 

4-2-3-1の場合は、8番が下がって4番と並ぶという考え。「ボランチ」と表現すると、ボランチのイメージの範囲内でしかプレーしなくなるので、4番や8番と表現する、とは大木監督の弁。中盤に求められるのは守備と捌きのパスだけではない。


――真ん中が落ちてきて、押し出されるように両翼がゴール方向に行く、と。
大木武監督 特に風間宏矢を9番――私はそこ(センターフォワード)を9番と言うんだけれども――に置いたときは顕著。宏矢が点を獲るというよりも、宏矢がチャンスメーカーになる。そのなかで田中パウロ淳一や古橋亨梧、山岸祐也が得点するという像は描いています。ただ、9番が落ちてくるとゴール前に人がいなくなる。そこに9番がいないのであれば7番と8番(インサイドハーフ)が前に飛び出していける状況をつくっていかないといけない。でももう少し9番が前にいたほうがいいんじゃないかとなるとライザ(ライアン デ フリース)を入れたり、石川大地がやれるんじゃないか、難波宏明のほうがいいんじゃないかと考えていく。そこをうまく微調整できるといいんだけれども、容易ではない。これは選手がよくないのではなく私の見極めがよくないからなんですが。
――見極めというのは?
大木武監督 たとえば、

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