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後藤勝のぶらり高校サッカー「岐阜工業 対 立正大淞南」

 

戦い済んで日が暮れた、等々力陸上競技場。


◆岐阜県代表、岐阜工業の戦いぶり
 
 みなさんあけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 
 さて、いきなり始まりました単発企画『後藤勝のぶらり高校サッカー』。どこが優勝するだとかあまり血走らず、淡々と私の自室から近場にあるスタジアムへと足を運んだ様子をお届けしたいと思います!
 

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 東急東横線新丸子駅から徒歩圏内にある等々力陸上競技場は、言わずとしれた川崎フロンターレのホームスタジアム。住宅地やコンビニ、質屋さん沿いの小道を抜ける15分ほどの道のりはJリーグ開催時にはそこそこ賑わっているが、第97回全国高校サッカー選手権大会1回戦「岐阜工業 対 立正大淞南」当日の12月31日は、人影はまばらだった。帰省中で人が少ないということもあるが、横浜のニッパツ三ツ沢球技場で「桐光学園 対 大津」という注目カードが開催されていたせいもあるのかもしれない。等々力に着いて全景を眺めてもスタンドは閑散としていた。
 
 第2試合の岐阜工業対立正大淞南は、第1試合で愛知県代表の東邦が大分県代表の大分に1-3で敗れたあとすぐのキックオフ。東邦、大分両監督への取材もそこそこに、メインスタンドの記者席へと上がっていく。
 
 右側のエンドから攻めてくる黄色いユニフォームの立正大淞南は少々変則的な布陣。スタートは4-1-4-1だが、マイボールになると左サイドハーフの17番藤井奨也が前線に上がっていく。よく見ると右サイドの13番大西駿太も上がっていくので、4-1-4-1から4-1-2-3へと可変するシステムだったらしい。しかし左の藤井が1トップの19番鶴野怜樹と並ぶ場面が多く、実際には4-1-4-1から4-4-2に変わっているように感じた。
 このチーム戦術そのものは事前に岐阜工業も分析していたようだが、その動きに慣れ、たとえばウラへと走る立正大淞南の選手の前をディフェンスが塞いで進入=フィニッシュを阻止するようになるまでは15分から20分の時間がかかっていた。
 
◆チーム戦術以外の差
 
 問題はチーム戦術だけではない。フィジカル、技術、個人戦術とグループ戦術にも差があった。スタメンの平均身長を比べると岐阜工業のほうが3.1cmも低い。体格で立正大淞南が優位に立っていることはあきらかであるうえ、4バックとアンカーを除く5人の動きが洗練されていて、岐阜工業がいくらディフェンスに人数を割いても容易に剥がされてしまう。相手の戦術に慣れる前の前半9分に失点してしまい、これで岐阜工業は浮足立った。立正大淞南の右インサイドハーフ14番石橋克之からのパスを受けた鶴野のフィニッシュは防いだものの、この鶴野が潰れてこぼれたボールに3人目の藤井が入ってきて冷静に流し込み、先制。読みと判断を伴う流動的な連携で上回った、技ありのゴールだった。立正大淞南は前半だけで3点を挙げ、勝負を決めた。
「県予選では最初に失点したことがなかった。その失点で崩れた気がします」(右サイドハーフ羽鳥大貴/岐阜工業)
「想定していたよりも厚みがあって空中戦も強いですし、テクニックもあるので手強い相手でした」(センターバック太田侑作/岐阜工業)
「自分たちが崩れていった感じです。ミスで失点したとか、寄せが甘くて失点したとか、(アプローチに)行けるのに行かないで失点したとか。うまく試合を運べなかったのは残念です」(米澤剛志監督/岐阜工業)
 
 岐阜工業は0-4となったあとの後半25分に3-6-1へと布陣を変え、

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