進化が止まらない中島賢星。大木サッカーを吸収し、中盤のリーダーへ【宮崎キャンプレポート】
2月4日と5日の練習では、ディテールは両日それぞれに異なるが、1/3ほどの広さに設定したコートでのミニゲームがおこなわれた。切り換えのスピードを速めるとともに、そのトップスピードでプレーしながらプレッシングとカバーリング、通すパスと渡すパス、それぞれを使い分ける判断が停滞または混乱しないようにするためのトレーニングであるようで、大木武監督からも無目的に寄る、蹴ることのないように指示が飛んでいた。また、4対4で各々がフラットラインを形成して向かい合いプレスをかけ合い機を見てスルーパスを通すトレーニングにも同様の意識付けが見てとれた。
◆中盤としての役割を担うようになった賢星
新加入の前田遼一が低いクロスに合わせて叩き込むとスタンドのギャラリーからいっせいに拍手が起こる。ループシュートを決めると、変化をつけるように求められていたタイミングだったこともあって米田徹トップチームコーチから賞賛の声が飛ぶ。それらももちろんトピックスだが、ボールを巡り二手に分かれたユニットが、獣の群れのようにプレスをかけては引いて体勢を立て直す、丁々発止の攻防そのものに見応えがあった。
必然的に、実戦でプレス合戦の主要登場人物となるミッドフィールダーたちに視線が行く。もちろん、中島賢星もそのひとりだ。
2017シーズンの夏に横浜F・マリノスから鳴り物入りでやってきた中島は、
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