ぎふマガ!~FC岐阜を徹底的に応援する公式ウェブマガジン~

ライアン意地の一発も、前半の大量失点で新生千葉に屈す【J2第14節レポート】

 

手数の少ない攻撃でゴールに迫った後半のFC岐阜。シュート2本のライアン デ フリースが後半45分に左足でゴールを決め1点を返したが、反撃はここまでだった。

4失点後、チームメイトと「前から行くのも中途半端、パスをつなぐときの距離感も遠い」と、修正点を話し合った前田遼一。復帰後は初の先発にも「結果を見れば明らか。残念」と、自身に厳しかった。

大敗でほろ苦いJ2デビューとなった市丸瑞希。「守備が後手後手」「悪循環」と、反省が口をついた。

高い身体能力を垣間見せた藤谷匠。途中出場のJ2初戦で相応のインパクトを残した。

序盤の連続失点後、ベンチワークによって修正するまでに自分たちで立て直せなかったことを問題視した柳澤亘。

 屈辱の5失点──。
 過去2シーズンで2勝と分のいい敵地フクダ電子アリーナに臨んだFC岐阜が、ジェフユナイテッド千葉を相手に大敗した。5月19日に開催されたJ2第14節は岐阜から見て1-5という結果に。36分間で4失点した前半の出来がすべてだった。
 前半10分、12分と立て続けに2失点。ここで修正できなかった岐阜は22分と36分にも失点を重ねた。早々にイエローカードを提示されていた会津雄生に替えて40分に藤谷匠を送り込み、3-4-2-1の布陣に変更するとようやくチームは落ち着いた。後半開始からはすばやく少ない手数の攻撃でゴールに迫ったが、後半18分に追加点を許して万事休す。5点ビハインドの状態で迎えた45分、阿部正紀、甲斐健太郎とディフェンス陣でつないだボールをライアン デ フリースが決め、文字通り一矢報いるのが精一杯だった。

◆シャドーを掴まえきれず、傷口が拡大

 キックオフ直後から千葉が猛攻を仕掛けてきた。前からプレッシャーをかけ、ボールを奪い、パスを通し、サイドを突破する。ワイドな陣形でピッチを広く使いつつ、走力で優る千葉が積極的に動くと、岐阜はただ引きずられるままになり、守備組織が崩れてしまった。千葉から見ると「アンカーまたはボランチの両脇と、ボランチとセンターバックの間」(千葉の江尻篤彦監督)が狙い目となり、先手を取ってパスを通すとわずか一手先、二手先でフリーの味方ができる。

 3-4-2-1の千葉に対して岐阜が準備をしていないわけではなかった。相手の2シャドーをボランチとセンターバックのどちらが見るのか

(残り 1855文字/全文: 3168文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ