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フクアリの1-5からいかにして立ち上がるか【後藤勝のJ2第14節緊急マッチレビューコラム】

 
 みなさんこんにちは、『ぎふマガ!』監修を担当しているライターの後藤勝です。
 本日は現状のFC岐阜について個人的に思うところの一端を――すべては書ききれないので――千葉戦を中心に少しだけ書いていきます。
 

 
 そしてこの記事に関してはいち『ぎふマガ!』スタッフとしてではなく、あえていろいろ取材しているサッカーライターとして書きたいと思います。というのも、ここのところFC岐阜に起きている“惨劇”が、既視感のあるものだったからです。
 
 せっかく2-2に追いついたのに「よし、行ける! あともう1点」と色気を出し、前がかりになりすぎてカウンターを喰らい、それが原因のスローインへの処理を誤り、最終盤の失点で敗戦。J2第13節のツエーゲン金沢戦はショッキングな結末でしたが、私は「FC岐阜よ! おまえもか」という想いでした。最後にバランスを崩してカウンターで負けるのも、スローインの処理が拙くて失点するのも、何度も他のチームで観てきた光景です。
 
◆あってはならないが、しばしば起こりうること
 
 J2第14節ジェフユナイテッド千葉戦の展開に至っては、今年の3月13日に取材したばかりのルヴァンカップ「ベガルタ仙台vs.FC東京」とほとんど同じでした。3-4-2-1の仙台になすすべなく24分間で2失点した4-4-2の東京は前半31分に早くも選手をひとり替え、フォーメーションを急造の3バックに替えました。若い選手主体のメンバーであえてミラーゲームにせず4バックのまま前からプレッシャーをかけさせる狙いでしたがまったく嵌まらず、布陣変更後も3バック向きの選手がいない状態で攻撃が機能不全に陥ってしまいセットプレーで1点を返すのがやっと。試合後、東京の長谷川健太監督は「自分の至らなさ」と反省しきりでした。3バックになったあとの巧みさに限って言えば、千葉戦に於ける岐阜のほうが遙かに上だったと思います。
 3バックの相手にハイプレス戦術を嵌められず失点を喫して修正を余儀なくされる――あってはならないことですが、サッカーではしばしば起こりうることなのです。
 

 
 そう、ここ2試合、こっぴどくやられてはいますが、

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