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Jクラブ初のVTuber「蹴球夢」見参! Jリーグを盛り上げる!【無料公開】

 

岐阜メモリアルセンター長良川競技場の大型ビジョンに出現した「蹴球夢」。

 6月8日のJ2第17節アルビレックス新潟戦で、FC岐阜がJリーグクラブ初のバーチャルYouTuber(以下、VTuber)「蹴球夢」発表会を開催した。会場の岐阜メモリアルセンター長良川競技場には生みの親である名古屋造形大学の高井美沙さんと、指導に当たっている外山貴彦准教授が来席。セレモニーで「蹴球夢」開発の経緯について話し門出を祝った。

中央に開発を担った名古屋造形大学の高井美沙さん。右が同大学の外山貴彦准教授、左にFC岐阜の宮田博行社長とギッフィー。

 外山准教授によると、FC岐阜からオファーがあったのは昨年11月。美術教育機関である名古屋造形大学に、VTuber開発の見込みがあるかどうかを訊ねられたという。同大学では3DCGやキャラクターデザインを扱っていることから「請け負えるのではないか」(外山准教授)と応じて話が進み、学内コンペティションを経て高井さんの作品が選出された。
 コンセプトは「素朴で親しみやすいイメージ」(高井さん)。プロサッカークラブのキャラクターであると、ひと目でわかるように、またあらゆる人々に親しんでもらえるようデザインした。ツインの三つ編みというシルエット、サッカーボール状の髪飾りがこだわりのポイントだ。
『ぎふマガ!』では高井さんと外山准教授に、さらに詳しく話を訊いた。

オフィシャルグッズ売り場で、高井さんと蹴球夢。

◆一問一答「どこにでもいる等身大の女の子」

──外山先生からご覧になって高井さんはどのような生徒さんなのでしょうか。
外山准教授 高井さんはメディアデザインコースを卒業したお姉さまと入れ替わるように入学してきた、幅広くいろいろなことができる優秀な生徒さんです。「イラストを描ける人」という条件でコンペティションの参加者を募ったところぜひやりたいと手を挙げ、FC岐阜さんと応募作品を吟味していく過程で高井さんのキャラクターに絞られていくという経緯がありました。
──2Dのイメージから3Dのモデリングまで一貫してできるのですか。
外山准教授 高井さんは3DCGのゼミも受講していまして、一貫して最後の映像を動かすところまでやろうということになり、私たちにとって今回、最終的にリリースするところまで制作するということは、挑戦に値するものでした。

大型ビジョンを背にパチリ。

──既存のVTuberと差別化をどう図ったのでしょうか?
高井さん 夢ちゃんは保守的なデザインをしていると、私も思います。髪の色が明るい、たとえばピンク! 赤! というのではない黒髪で、攻めたデザインではない。そのことによって差別化を図れたらと思い、「どこにでもいる等身大の女の子」を意識しました。それは私にとっても挑戦だったのですが、だいぶがんばりました。
──最後に入る“魂”、演者さんによってイメージに若干の幅が生じるかと思いますが、そこも計算して?
高井さん それはあります。今後、VTuberの活動を継続していくなかで、いろいろな面が見えてくるようになるといいなと、すごく思いました。
──Jリーグクラブで初ということで話題です。
外山准教授 VTuberそのものは昨年話題になった分野ですが、身近に感じるバーチャルアイドルがなかなかいない。等身大のサッカーを応援する女の子がサッカーファンに受け入れられるのではないかと思いますし、意義があると思います。
──他のJクラブが追随してくることも考えられますが、今後の展開は?
外山准教授 いまは(蹴球夢は)ユニフォームを着ていますが、制服バージョン、私服バージョンなど様々なコスチュームが控えています。サポーターらしくタオルを回せるようにというプランもあり、これから展開を拡げていこうと考えています。今後、他のサッカークラブで同じようにVTuberが出現したら、コラボレーションもアリかな、と。競争するだけでなく、各クラブのVTuberが集まってバーチャルの楽しい世界をつくることで、Jリーグ全体、サッカー全体を盛り上げていきたいと思っています。

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