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初陣迫るマコト岐阜。準備期間の短さをものともせず、敵地みらスタに臨む【J2第19節プレビュー】

 

北野誠監督は短い期間でどこまでチームを変えたのか。その成果が、明日22日にわかる。


昨シーズン、北野監督が率いるカマタマーレ讃岐と対戦したときに岐阜のゴールを守っていたビクトル。次節も継続して起用されるのだろうか。


◆明日22日に迫ったレノファ山口FC戦に向けて
 
 北野誠監督は就任記者会見で「レノファをぶっ叩くことしか考えていない」と言った。遠くのゴールはJ2残留。とはいえ、FC岐阜がそこに到達するまでには現在勝点17のグループを追い越さねばならず、ひと息に達成できる目標ではない。北野監督は「まずは20位、その次は18位」と言っていたがまさにそのとおりで、他のチームと肩を並べるようになるまでは勝点を少しずつ積み上げていかなくてはならず、よって当面は眼前の試合に集中することがテーマになる。
 そしてもちろん、北野監督の心意気は嬉しい。このくらいの気持ちがなくては勝負のかかったピッチに向かっていくことはできない。
 しかしレノファ山口FCとの差を冷静に考えたとき、山口に勝つのが容易ではないこともまた確かだ。
 
 映像を分析していたコーチ陣が山口の短所を挙げる様子を聞き、北野監督は「岐阜も同じだ」と言ったという。18試合を終えて山口の失点は31、岐阜の失点は32と、ほとんど変わらない。北野監督の言葉には頷けるところがある。
「全然、山口に劣っているとも思わないし、勝っているとも思わない」という気持ちも正直なところではあるだろう。山口のほうが得点が多いが、岐阜もチャンスはつくれている。サッカーの監督は概してチャンス構築率の高さで攻撃ができているかできていないかを判断するので、その意味では攻撃にも山口同様、ある程度の力があると考えることはできる。
 ただしだからこそ、岐阜より9点多い山口の総得点23という数字が光る。チーム力がほとんど変わらないだけに、決定力の差が得点数の差となり、順位の差となっていることが明白なのだ。
 たとえば、第17節の横浜FC戦では試合終了間際に吉濱遼平が決めた直接フリーキックによって山口が同点に追いつき、引き分けている。そうした勝負どころの1点を決められるか決められないか、この差を何かで埋め、ひっくり返さないといけない。
 
 かと言って、就任からの3日間でできることは、攻守いずれもかぎられている。短期間での集中講座を終えた北野監督が「あとは気合で守るしかない」と言うのは偽らざる本音だろう。
 北野監督が求めるゾーンディフェンスを実践するには、

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