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「つながっている感覚がもう少しほしい」と、竹田忠嗣。北野サッカーを具現化していくための根本とは【J2第19節レポート第2報/竹田忠嗣、川西翔太、風間宏矢】

 

北野誠監督が構想するサッカーを具現化するために必要なことは何か。選手それぞれが考えている。

 大量4失点を喫した敗戦。しかしながら、やるべきことを明確にして臨み、90分間を通して一つひとつ実地に検証していくかのような、現時点での全力を表現した試合がJ2第19節のレノファ山口FC戦であり、選手も結果を受け容れ、前を向いていた。

 敵陣に長めのボールを入れて前線がそこに走り込むシーンなど、試合の端々に北野誠監督が刷り込もうとしているやり方があらわれていた。
 守備も攻撃も大きく変わった。守備では前からプレッシャーをかけていき、それが嵌まらないときはゾーンの網の目を張り巡らせる。大木武前監督時代はボールを基準にプレッシングとカバーリングを繰り返す、トータルフットボールの“ボール狩り”を彷彿とさせるディフェンスだったが、より標準的な守備の仕方に近づいた。攻撃では、これも最新のトレンドに近いが、タテにボールを入れてすばやく攻めるスタイルを志向している。結果として最後の1/3であるゴール前に入り込むことはできていた。もう少し個々にスピードとスタミナがあれば機能しそうなサッカーではあるが、なにぶんまだ始まったばかり。ある程度は“慣れ”によって解決していくのではないか。先発した選手たちが語る現状認識と改善方法についてまとめてみた。

◆川西翔太の場合

持ち前のキープ力とドリブルを活かすプレー、簡単にさばくプレーと、状況に応じてプレーを選択していたフシがある川西翔太。

 川西の意識にはすごく正しいところがある。コメントすべての根底に「個人よりもチーム」という考えがあったのだ。この意識は北野監督が掲げるゾーンディフェンスなどの組織的な行動に欠かせないものだろう。
「チームのためを思ってプレーしているので、

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