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8連敗にも見えてきた北野サッカーの骨格。具体的な課題と改善のプランとは【J2第20節レポート】

 

希望を抱かせた山岸祐也の先制ゴール。このような歓喜の場面を増やすべく、天皇杯そして次節に向け改善を誓う。


 6月30日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場でJ2第20節に臨んだFC岐阜は東京ヴェルディと対戦。第3節以来となる先制ゴールを前半29分に山岸祐也が挙げ先行したものの最後は逆転され、1-2の敗戦を喫した。これで第13節から8連敗。
 18位から21位までのジェフユナイテッド千葉、鹿児島ユナイテッドFC、栃木SC、アビスパ福岡も揃って敗れ、勝点差が開かなかったことが救いだが、窮地であることに変わりはない。急ピッチで進むチームづくりが逆転残留に間に合うか。時間との勝負になりつつある。
 
 総括の主要部分を一気に話し終えた北野誠監督が、しばらく間を置いて紡ぎ出した言葉に厳しさが漂っていた。
「引き受けた以上、残留に向けてもっともっとしっかりやらなければいけないというのはあらためて思いましたし、さっきも選手たちに、一つひとつのプレーにもっと魂を込めてやってくれという話をしました。中二日で甲府アウェー(天皇杯)ですけれども、そこでもしっかりやって、自分のやりたいサッカー、勝ちに行く、残留する、そういうサッカーをやりたいと思います。以上です」
 

悔しさはあっても折れてはいない。課題を具体的に見つめ、向上していくほかはない。


 宮本航汰は「負けて悔しいです。PKを与えてしまったので(個人として)そこは反省しないといけない。チームとしても本当に最後というところで失点してしまった。そういうところは直さないといけない」と、2失点を反省した。
 前半終了間際の前半45分にあったPKによる失点と、後半終了間際の後半45分にひとり少なくなった状態での失点。これが明暗を分けた。
「89分間がまんしていいプレーをしていても、最後の1分でミスしちゃったら負けるよ。オレらの世界はゼロか100しかないんだぞ」
 北野監督は試合後、選手にこう語りかけたという。緊張感を保ち集中して守っていても、解ける瞬間がある。その一瞬に、岐阜は負け越した。折り返しまであと1試合と迫った時期には痛い、“ゼロ”の到来だった。
 
◆ボールを奪ったあとの質
 
 短期間の準備で臨んだ前節レノファ山口FC戦のあと、

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