FC岐阜のサッカーを理解するための戦術とフォーメーションの基礎知識 PartⅡ
前作リンク
https://www3.targma.jp/fcgifu/2019/03/02/post909/
このコーナーの趣旨
ぎふマガ!の記事を理解し、FC岐阜のサッカーを理解できるよう、戦術やフォーメーション、サッカー用語について解説していくコーナーを設けました。一定期間、ぎふマガ!トップページに固定。内容は随時追加、更新します。
監督交替に伴い、再始動。PartⅡとして進めていきます。今後とも『ぎふマガ!』をよろしくお願いいたします。
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知識0◆フォーメーションの変遷
サッカーの戦術は、そのルールと競技の特性に応じ、勝つという目的に沿って発達してきました。
1925年のオフサイドルール改正では、オンサイドの位置が現在と同様、ゴールキーパーの前にいる最後のディフェンダーと同じラインになり、これが守り方の変化をもたらしました。
具体的には、当時主流だった3人のフォワードに対して2枚で守っていたディフェンダーの人数を3枚に増やしました。配列で言うと、2-3-5が3-2-5に変わった、その歴史的数年間の出来事です。このあともフォワードを減らしてディフェンダーを増やすという変化がつづき、最終的には5バックにまで到達します。
後藤健生さんの著書『日本サッカー史』(双葉社)では、サッカーの本場である欧州で出現した3バックと同時発生的に、当時の日本におけるトップカテゴリーだった関東大学リーグでセンターハーフを下げた疑似3バックが試行されていた旨が記されています。ルールに適応し、相手に対抗する、その必要性が自ずと戦い方の進化を促すのです。
このように100年以上の時間をかけて変化してきたサッカーのフォーメーションは、4バック系統と3バック系統のほぼふたつに分類されます。
知識1◆4バックと3バック
現代サッカーは1970年代にオランダで発生したトータルフットボールを祖父として、アリゴ サッキによるACミランを起点に、発展を遂げてきました。いまある4-4-2の戦い方は概ねこのミランから来ているものだと考えてよいでしょう。
基本は4-4-2なのです。
では、さっそく図をご覧ください。現在、FC岐阜が主として採用している布陣と基本的には同じです。
フォワードは2トップです。
中盤は横一列のフラットになったり、
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