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課題が浮かび上がった首位相手の戦い。塚川、馬場が岐阜デビューを果たすもあと1点届かず敗れる【J2第24節レポート】

 

一時は同点となるゴールを決めたライアン デ フリース。勢いづいた岐阜だったが、後半に勝ち越しを許してしまった。


 7月28日、FC岐阜は京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場でJ2第24節に臨み、首位の京都サンガF.C.と対戦。1-2で敗れた。前半21分、快足を誇る小屋松知哉に左サイドを割られ、マイナスのパスをいい位置につけていた金久保順に決められて失点。37分には初スタメンとなった塚川孝輝がインターセプトしてそのまま持ち上がり繰り出したパスをライアン デ フリースが決め1-1の同点に追いついたが、後半20分にPKを決められ勝ち越しを許した。なんとしても追いつきたい岐阜はボールの落ち着かせどころとして市丸瑞希、クロッサーとして柳澤亘を投入、終盤パワープレーに転じたものの得点を追加することができず敗れ去った。
 

柳澤亘の投入も実らず。


 京都を相手に引き分けを狙い、90分間守りきることは難しい。第12節からの12試合、連続して得点を挙げている首位のチームだ。仮に引いて守ったところで、間に入り込まれ、ディフェンダーを動かされ、いつかは失点する可能性が高い。勝ちを狙い、点を獲りに行ってこそ、ようやく引き分けられる相手だろう。北野誠監督はDAZNのアライバルインタビューで「点の獲り合いになればいいかなと思います」と語っていたが、引き分けるとすれば2-2、勝つとすれば3-2か2-1が妥当な試合だったのではないか。2点目を獲れなかったことが、0ポイントに結びついた。3ポイントを狙い、結果として0ポイントに終わった。
 この試合の後半、岐阜での初出場を果たした馬場賢治はこう言った。
「後半に入って失点して負けてしまったので、チームのためにということではよくなかった。連戦で試合がつづくので引きずらないことが大事かなと思います」
 悔しいことは確かだが、次の試合に向けて気持ちを切り換えるしかない。
 
◆割られた岐阜のディフェンス
 
 敵将、中田一三監督が語る前半の内容は、岐阜がディフェンスのやり方を変えていったことと対応している。
「幸先よく点を獲ることができ、少しボールを持つことはできたのですが、ピッチ(コンディション)が気になるところで、少しうしろに重たいような。カウンターを警戒していたのかもしれないのですが、ディフェンスラインの持ち運びが少し足りない。1点を決めてからは相手の脅威となるようなところになかなかボールを運べず、簡単なミスから失点。非常にショックが大きく、ハーフタイムは落ち込んで帰ってきました」
 
 4-2-3-1と思しき布陣の岐阜は前からプレッシャーをかける守備で試合を進めていたが、

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