2戦連発と好調の大前元紀を食い止められるか。攻守両面を引き締め、5位大宮の迎撃に臨む【J2第25節プレビュー/無料公開】
7月31日、FC岐阜は岐阜メモリアルセンター長良川競技場に大宮アルディージャを迎え、J2第25節に臨む。大宮は前回に岐阜と対戦した第18節のあと2連続のスコアレスドロー、その後は敗戦と勝利を繰り返し、波に乗り切れていない状況で現在5位。中盤の大山啓輔が出場停止となる。一方の岐阜は阿部正紀が出場停止。大宮はボランチ、岐阜はセンターバックの人選に頭を悩ませることになりそうだ。
◆再び上昇気流か、攻撃陣活性化の大宮
前述のように中盤のキープレーヤー大山を欠く今節の大宮だが、攻撃陣は勢いづいている。第24節のレノファ山口FC戦では、今夏に横浜F・マリノスから移籍してきたイッペイ シノヅカとキャプテンマークを巻く大前元紀がともに先発フル出場。第23節では途中出場だったこのふたりの効果的な働きもあり、前節の大宮は山口を相手に1-0の完封勝利を収めた。特に2戦連発の大前は、今節で3戦連発とするべく得点を狙ってくることは間違いない。守っては、笠原昂史が離脱中の状況にあって、若き守護神の加藤有輝が好守を見せてチームの士気を高めている。非常に手強い相手と言っていいだろう。
第23節では京都サンガF.C.対策だったのか、4-4-2のフォーメーションで試合に臨んだ。しかし前節は3-4-2-1に戻し、フアンマ デルガドを頂点に立て、茨田陽生と大森が2シャドーを務め、シノヅカを左ウイングバックに置く布陣が奏功。いびつな3バックの脇にあるスペースを衝かれても失点には至らなかったことも考えると、3-4-2-1を継続してくるのではないかと予想される。しかし試合中の布陣変更もありえ、3-3-2-2や4-4-2のケースも想定しておきたいところではある。
◆攻守に渡り改善が求められる岐阜
個の能力が高い大宮は、前節も前々節も50パーセント近いボール保持率を示している。このように大宮はボールを握れるうえに、相手に持たせておいてのカウンターも巧い。相手のカウンター狙いに乗ってできるだけ多くの時間をボール保持に費やしつつ奪われないように工夫するか、それとも大宮に持たせて奪ってからのカウンターを狙うのか。
相対的に岐阜が技術で劣ると考えると、ボールを保持できたとしてもカウンターでの失点を心配しなくてはならなくなる。また、せっかくボールを奪っても、パスの精度が足りずにつなげないのであれば、カウンターが不発に終わるか、逆カウンターのように攻め込まれるかもしれない。北野誠監督は前節について「失点のところは連続三回クリアミス、パスミスで完全な自滅」と振り返っていた。時間がないなかでも個々の技術練習と意識付けでパスミスを減らしていく必要がある。
もう一点、気になるのはディフェンスだ。前節終了後、竹田忠嗣が言っていたように、球際が緩いと一気にゴール前へと攻め込まれる。戦術的に正しい対処をしても局面できちんと相手選手やボールに寄せなければ、戦術の意味がなくなる。サッカーの本質とも言える球際での厳しさも、より強く意識しなければならないだろう。
救いとなるのは前田遼一の好調ぶり。前線から激しく追い、相手の最終ラインやゴールキーパーに思うようなボール回しをさせず、外に出すしかないところまで追い詰める守備はさすがで、攻撃においても、前線で孤立して3~4人に囲まれてもボールをキープしつづけるたくましさがある。馬場の技術を活かしたチャンスメークから前田がゴールを決めてくれれば、五分に近い戦いに持ち込める。相手は5位のチームだが、怖れず強気でぶつかっていきたい。
*********************************************
[FC GIFU INFORMATION]
▼公式twitter https://twitter.com/fcgifuDREAM
▼公式facebook https://www.facebook.com/FCGIFUPR/
▼公式Instagram https://instagram.com/fcgifu
▼公式サイト http://www.fc-gifu.com
*********************************************