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見えてきた降格圏脱出。長崎に3-1逆転快勝、北野体制2勝目で勝点20に到達【J2第26節レポート】

 

川西翔太のゴールを喜ぶFC岐阜の選手たち。2点目のあと、川西を担ぐ。 ©FC GIFU


 8月4日、FC岐阜はトランスコスモススタジアム長崎でJ2第26節に臨み、V・ファーレン長崎と対戦。3-1の勝利を収めた。これで直近の5試合は2勝2分1敗のハイペース。まだ22位に変わりはないものの、同じ消化数が1試合少ない20位の鹿児島ユナイテッドFCとの勝点差はわずか3ポイント。次節にも降格圏から脱出する可能性が出てきた。
 なにより長崎の10本を上回るシュート数13本で3得点という結果がすべてを物語っている。岐阜は点を獲って勝てるチームになった。
 
◆ダイナミックなサッカー
 
 開始3分、澤田崇が余裕をつくって上げたクロスを、中央でフリーになっていた呉屋大翔がヘディングで決めて長崎が先制。岐阜は序盤でリードを奪われた。
 しかし岐阜は動じることなく逐次(ちくじ)マークのずれを正しながら、アグレッシブな守備からのダイナミックな攻撃をつづける。前半22分、右側のエリア、ハーフウェーラインの辺りでボールを奪ったライアン デ フリースがそれを運びながら中へと切れ込んでいき、左サイド奥へと対角線のスルーパスを送るとそこに走り込んだのは馬場賢治。ここからさらに右へとクロスを送ると中央でボールを受けたジュニオール バホスが左足のシュート! 長崎ゴールキーパー徳重健太に弾かれ得点こそならなかったが、枠内に飛ぶ一撃だった。25分にも高い位置で馬場がインターセプトされ蹴り出されたボールを塚川孝輝がダイレクトで蹴り返し、これを足もとに収めた川西翔太がそのままシュート。徐々に岐阜のリズムが加速していく。
 長崎は各選手の間のスペースがやや広く、その中間に岐阜の選手たちが正確なパスを通すと一気にチャンスになる。北野誠監督が試合後「奪ったあとのパスをほぼ100パーセント味方につなげて主導権を握ることができた」と語ったとおりの状況が生まれ始めていた。
 
 30分の攻撃は出色だった。自陣深くでボールを奪い返した岐阜は竹田忠嗣がボールを保持。しかし相手のプレッシャーがかかっているので、

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