脳腫瘍による離脱からの復帰。ピッチへの生還を果たした横山知伸がFC岐阜に加入【無料公開】
2019シーズンの追加登録期限である9月13日、FC岐阜は横山知伸の加入を発表した。J1通算162試合、J2通算48試合、カップ戦通算33試合、天皇杯通算17試合を誇る34歳の守備的マルチロール。長身センターバックを必要とする岐阜にとり、まさにラストピースとなる存在だ。
高本詞史チーム統括本部理事兼本部長は今回の補強について、次のように説明した。
「今回の横山選手の加入は、今のFC岐阜にあらゆる面でプラスになると判断し、獲得に至りました。
精神面では、横山選手自身が病気を乗り越えピッチに戻るという強い気持ちや、プレーすることに対するハングリー精神が、残留に向けてチームを鼓舞しクラブ全体に良い影響を与えてくれると考えています。
プレー面では、ベテランとしての経験値を生かしたコーチングでチームを統率することと、持ち前の高さを生かした守備で、より強固な守備の構築に貢献してくれることを期待しています」
◆練習生参加を経て加入
昨年12月31日に脳腫瘍摘出手術を受け、以後は治療に専念していた横山。彼はフリーの身となっていたが、9月に入ってから練習生として岐阜の練習に参加。実際のトレーニング環境で状態を確かめ、Jリーグへの復帰を果たすことになった。岐阜の選手として、晴れて本日の練習から正式に合流(=写真)。公式コメントに「昨年末に脳腫瘍が発見された時には、またサッカーが出来ると思えませんでした」と書くほどの状況から再びサッカーへの情熱を傾ける場を得た横山が、J2残留に向けて戦う岐阜のために全力を尽くす。
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