刺激と変革。「どのくらい通用するか楽しみですね、もし出場したら」積み上げの成果を見せる中島賢星の起用はあるのか。ギリギリまでつづく競争の末に先発の座を得たメンバーが堅守岐阜実現の任務に就く【J2第34節プレビュー】
9月29日、FC岐阜はホームスタジアムの岐阜メモリアルセンター長良川競技場に3位の横浜FCを迎えてJ2第34節に臨む。
残すはいよいよあと10試合。北野誠監督はあらためて、上位相手には堅く守り無失点の時間を長くして最低でも勝点1を獲り、それ以外の相手に攻撃のリソースを割いて勝点3を狙うプランを示唆した。上位相手に3ポイントを狙うにしろ、1点を挙げて勝つには無失点で切り抜けることが前提となる。
まずは水をも漏らさぬ守備網で横浜の強力な攻撃を封じる一戦となるが、ここに来て当日のメンバーがまったく読めない。前節までの先発メンバーと練習試合で好調のメンバーをシャッフルしながら競わせているからだ。代わるがわるポジションにつき、戦術を試行する。その結果を見て、北野監督はやり方を再考する。もはや約束された場所はない。ここまで3試合無得点。自身も先発を確約されたわけではなく、攻撃陣は競って居残りのシュート練習に取り組む。危機を克服するために必要な“刺激”がもたらされた。
◆覇気が漂う中島賢星
練習を終えて帰路につく中島賢星を掴まえた。彼の表情には覇気が漂っているように見えた。そして冷静だった。
「メンバーをシャッフルしているが、モチベーションは高まるか?」と訊ねても、答えは「別にいつもどおり」。
「(ここまでは)出てないけどやってきたことが少しかたちになったというか──紅白戦でもビブスを着て(主力組で)出られているというのは、ちゃんとやっていたからかな、と。別にモチベーションが高まるというか、そういうのは別にないですね」
練習試合で連続得点という成果が出ているのは積み上げができている証明だ。
「ずっと今年はアンカーをやっていて、そこから
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