まず育成より始めよ【後藤勝連載コラム「全緑のリスタート」<2>】
Jリーグはクラブライセンス交付規則にアカデミーチーム(育成組織)の保有を定めています。そのクラブが直接保有するのではなく関連法人が保有する形態でも認められ、NPOで別法人を立てて活動をすることもできますが、いずれにしても育成組織は不可欠であるわけです。
J1とJ2ではU-18、U-15、U-12を保有することになっていますが、U-12はスクールやクリニックで代替できるので、地域の街クラブとの棲み分けの問題もあり、正式なチームとしてはU-18とU-15のみを持つというケースもよくあります。J3になると規則が少し緩くなり、U-18、U-15、U-12のうちいずれか1チームを持てばいいということになっています。
FC岐阜もこれらの例に倣(なら)い、ユース年代のU-18とジュニアユース年代のU-15を保有し、普及のカテゴリーとしてジュニア年代向けのスクール活動をおこなっています。そのスクールには競技性を重視した選抜クラスがあり、より本格的な指導をおこなっています。クラブライセンスを取得するために必要な組織が用意されていることは事実です。
しかし今後、J1をめざすためのスタートラインに立たなければいけないことを考えると、少しずつ足りないものがあるように見受けられます。
FC岐阜は
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