勝負を決めた“岐阜の心臓”三島頌平の判断。「橋本和選手は攻撃が特長。左サイドを活用したいと思い、サイドを選択した」。血流のように押し出されたボールは川西翔太の決勝点へ【J3第2節「ガイナーレ鳥取vs.FC岐阜」マッチレポート】
7月5日、FC岐阜はAxisバードスタジアムでJ3第2節に臨み、ガイナーレ鳥取と対戦。3-2で今シーズンの初勝利を収めた。公式戦における勝利は2019年10月20日のJ2第37節愛媛FC戦以来259日ぶり。前節の引き分けを無駄にせず、また開幕戦に勝っている鳥取に土をつけることで順位をひっくり返す意味もある貴重な勝点3だった。鳥取は連勝できず、3位グループから8位グループに後退。岐阜は7位グループから3位グループに浮上した。1位と2位には2連勝のブラウブリッツ秋田とロアッソ熊本がつけている。
岐阜は2点を先行したあと混戦状態でゴールを決められるなどして追いつかれたが、2-2で迎えた後半18分、川西翔太が右足で決勝弾を叩き込み勝ち越した。
◆光ったボランチ三島のプレー
ボランチの役割についてゼムノビッチ ズドラブコ監督は「チームの心臓」と形容した。そのとおり、永島悠史とボランチでコンビを組んだ三島は心臓のポンプとなり、パスルートという名の血管にボールを押し出し循環させていった。
戦前のスカウティングで、三島は自身がボールを保持したところを相手に狙われる可能性が高いと察知していた。そこで意図的に相手を食いつかせ、翻弄してはボールを回し、ゲームを組み立てようとした。
3点目の場面も、
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