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長居に待ち受けるミッドウィークの試練。セレッソ大阪U-23を討ち、優勝戦線に食らいつくことが出来るか【7月13日練習後囲み取材~J3第4節「セレッソ大阪U-23vs.FC岐阜」Preview】

 

苦戦のあとに迎える3連戦の中日。ゼムノビッチ ズドラブコ監督の手腕に期待したい。©FC GIFU


 明日7月15日、FC岐阜はヤンマースタジアム長居でJ3第4節に臨み、セレッソ大阪U-23と対戦する。
 クラブとしては、FIFAワールドカップの会場ともなったJ1規格の巨大スタジアムで、J1クラブのセカンドチームと戦うというシチュエーションにも意味はあるが、選手の経験では岐阜のほうが遙かに豊富。臆することなく冷静に勝点を奪いたい。
 セレッソは開幕戦、ガイナーレ鳥取をボール支配率で上回りながら0-1で敗れた。第2節は大阪U-23ダービーを0-0の引き分け。第3節は首位のロアッソ熊本に3-5で大敗。その3得点も大きくリードをつけられてからのもので、必ずしも自分たちにとって有利な試合運びができていない。ただもちろん、それが弱さを意味するわけではない。
 昨シーズンのセレッソはなんと6位。要因としてひとつ考えられるのは、クラブ内でのU-23チームの位置づけだ。今シーズン不参加となったFC東京U-23は週末の試合が迫ったタイミングでメンバーを振り分ける方式で、U-23は常設の単独チームではなかった。またガンバ大阪U-23の場合、専任の監督とGKコーチを置いてはいるが、常時トップチームに召し上げられ、ややもすれば食野(めしの)亮太郎のように海外移籍もする始末。あきらかに個の育成に主眼を置き、チームとしての勝敗は比較的重視していない。
 しかしセレッソは違う。「SAKURA NEXT」の愛称を持つれっきとした単独チームであり、「プロ選手育成の最終段階として、J3優勝を目標とした真剣勝負の場で選手強化を推進」と謳っている。優勝を争ううえでの明確なライバルなのだ。強化方針も「ゴールを奪う選手」「ボールを奪う選手」「勝利に貪欲な選手」と、明確。構想あるいは理念が定まっているチームだけに、大きくブレることがない。U-23だからと侮ると痛い目に遭うだろう。
 
◆セレッソとこう戦う
 
 セレッソの若手は経験はないがどこを警戒するか――と訊ねると、ゼムノビッチ ズドラブコ監督はこう答えた。「セレッソ大阪U-23は5人が19歳、すごくエネルギーがあるし技術もある。ずっとセレッソで育っている選手だから戦術も理解できるし、経験が足りないと思うけどエネルギーがあって流動的なサッカーができると思いますよ」。このイメージは的確だ。チームとしてのスタイルがはっきりしていて活発な彼らを食い止めるというよりは、相まみえるなかでより多くの点を奪って勝つしかないだろう。それはゼムノビッチ監督が掲げる理念と同じでもある。

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