敵地で完勝、リベンジ達成! 「(PKになった場面の接触で)途中ちょっと足がしびれていた」しびれる9番高崎寛之、怒涛のハットトリックで白波に揺れる鹿児島ユナイテッドFCを撃沈、3連勝4位浮上【J3第7節「FC岐阜vs.鹿児島ユナイテッドFC」マッチレポート】
昨シーズン、降格の原因となった敗戦を喫した地で、同じ相手にリベンジ──。
7月29日、FC岐阜は白波スタジアムでJ3第7節に臨み、鹿児島ユナイテッドFCと対戦。ゼムノビッチ ズドラブコ監督が「キックオフからの15分間がポイント」と言っていたように、その序盤を含む前半45分間を無失点でしのぐと、後半は隙が出来た相手に走り勝ち、カウンターを発動させて4得点。堂々の勝利を収めた。昨年はルカオによって涙を飲んだ岐阜が、高崎寛之のハットトリックと中島賢星の2戦連続弾で鹿児島を沈黙させた。ゲームプランを破綻なく遂行した完勝だった。
中二日でアウェイに臨むという強行軍にもかかわらず、フィジカルコンディションはこの試合に照準を合わせ、整っていた。そしてボールを支配するという傾向においては近いところのあるロアッソ熊本に相対したときに似て、しっかりと守ったあとの後半勝負で走り勝った。自陣ゴール前にブロックを敷き、落ち着いて相手の攻撃を退ける。攻めては落ち着いて丁寧にパスを出し、相手ゴールを攻略した。攻守に洗練されつつあるプレーが光った。
殊勲の高崎寛之に、PKとなった場面について訊ねると「PKになったシーン? あれは足の甲ですね、足の甲が相手の足に入って……ボールを晒したところに相手の足ウラが自分の足に入ったという感じです」と、苦笑い。そして「がまんできそうだった?」と痛みを振り返ってもらうと「いやー、途中ちょっと足がしびれていてほんと交代しようかなと思ったんですけど、なんとかやりきりました」と、重ねて苦笑い。その表情が充実ぶりを物語っていた。しゃれではないが、足をしびれさせた背番号9が、観ていてしびれる最高の仕事をした。エースの名にふさわしい結果を残した副キャプテンは、チームを4位に浮上させ、颯爽と帰還する。
◆大勝した要因の一方に、不調の鹿児島
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