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竹田忠嗣が解説する「相手ありきで流動的にもなる」“タダシステム”とは? 超攻撃的Y.S.C.C.横浜の隙を衝き、新布陣採用後の初勝利を【9月1日練習後囲み取材~J3第13節「FC岐阜vs.Y.S.C.C.横浜」Preview】

 

キャプテンとして、司令塔として語る竹田忠嗣。今節こそ、4-1-4-1を基本形とする新布陣で90分を完遂したい。


 明日9月2日、FC岐阜は岐阜メモリアルセンター長良川競技場でJ3第13節に臨み、Y.S.C.C.横浜と対戦する。YS横浜はここまで18得点を挙げている攻撃的なチームで、15位と言えども警戒しなければいけない相手だ。昨シーズンは4バックのサイドバックが派手に飛び出してくるイメージのチームだったが、そのサイドバックが今シーズンはウイングバックとして最初から高い位置をとりやはり攻撃的な印象。フォーメーションは3バックを採用しているが、中盤から前の配置が試合ごとにまちまちで、かつ基本となる戦い方に癖があり、試合が始まってからの観察が必要になるチームだといえる。また前線には大型の宮本拓弥、サイドには速さの音泉翔眞という個がいて、特長もある。
 
 このように“キャラ”が立っている相手に対し、そういうフォーメーションや選手の個そのものずばりではないところにポイントがあると指摘するのはキャプテンの竹田忠嗣だ。
「初めてのJ3で、試合前には大雑把にでも全員が相手の“絵”を揃えておかないといけない。ですから、自分自身でも前節、前々節のYS横浜の試合を観ましたし、今日はみんながスカウティング映像を観ながら選手の特長を把握して揃えました。YS横浜に関してはけっこうスペースが空くところが特長のチームなので、そこをいじることが出来れば向こうはよさが出ないと思っています。一方、アディショナルタイムまでしっかりと戦って結果(終了間際の得点)を出してきているチームなので、そういうところに気をつけたいです」
 第12節のカマタマーレ讃岐戦でも、YS横浜は自陣ゴール前でパスを通され崩されまくっていた。その隙を衝き、決定的なチャンスをつくっていきたい。サッカーで相手チームを分析するときの対象となる“ビルドアップの仕方”と“構える位置、守り方”が独特なYS横浜が相手とあって、試合中の対応力が問われるところだ。竹田が言葉をつづける。
「3枚の相手とはいえ、ビルドアップのかたち、守備のかたち、みんなが戻る位置がこれまでに対戦したチームと比較するとちょっと違う。ふつうの3-4-3、守備時に5バックというオーソドックスなチームのやり方ではないんです。その辺の知識は今日入れましたけれども、ピッチ内で誰がどこに帰るのか、どこにプレッシャーが来るのか、どこに歪みが生じるのか。時間帯を見ながら感じ取って空いている穴を早く見つけられるようにすることがいちばん大事かなと思います」
 修正を重ね、感度と集中力を高めてきた現在の岐阜なら必ず出来る。YS横浜は得点も多いがその分失点も多いチームだ。脅威のウラには弱点がある。そこを衝いて勝利をもぎ取りたい。
 
◆キャプテンとして、司令塔として。竹田忠嗣かく語りき

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