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木村哲昌チーム統括本部長が掲げる「見る力」による育成改革とは。十年先を睨んだ礎づくり【アカデミー特集3/3】

 

©Kaz Photography/FC GIFU

 アカデミーダイレクターとFC岐阜U-18監督を兼任していた木村哲昌氏がFC岐阜のチーム統括本部長に就任したのは2019年12月のことだった。トップチームのJ3降格を受け、強化体制が変更されるなかでの人事。ここでアカデミーとトップに一本の筋が通った。

 安間貴義監督が就任に当たって「FC岐阜でやりたいという選手を集めてほしい」とオーダーしたことが話題になったが、じつはアカデミーの選手集めで第一に優先するのも「FC岐阜でやりたい」という気持ちがあり決断が出来ていること。どうしようかという迷いがある状態では、トップもアカデミーもうまくいかない。木村本部長に蓄積されている最新の知見ももちろんトップとアカデミーの両方に影響を与えている。

 これは何度も繰り返されてきた議論だが、そもそもクラブのトップや各国のA代表といった成年のチームは出来上がった選手の集まり。ほぼ完成した選手でももちろん伸びる余地はあるが、理想とする柔軟な対応力や個性、創造力、特長を持った選手が欲しいと思うなら、10年前の子どもの状態から育て、デザインしていかなくてはいけない。その意味ではアカデミーからトップを見る視点もトップからアカデミーを見る視点もともに重要で、育成と強化を貫く視座を持った人間が必要になる。高校生の年齢でプロ契約を結ぶ久保建英や鈴木彩艶のような選手は育成と強化が途切れず同一線上にある環境からでないと出現しない。

 この視点で今後アカデミーをどうしていくつもりなのか、アカデミーとトップの連動について訊ねた。

◆まず個を伸ばす

 京都パープルサンガを皮切りに多くの国内クラブでプレーしたあと、キャリアの末期にはニュージーランドで3つのクラブに所属。国際経験を積み、引退した。
 指導者としての第一歩は神奈川大学(最初はコーチ、のちに監督)。ここからふたりの日本代表選手が生まれた。高校まで無名でも大学で伸びる若者もいるとわかり、以前から適切な指導をすれば18歳でもっといい選手が出てくることになるはずだと考えた。

 SC相模原、VONDS市原を経て、2019シーズンからFC岐阜のアカデミーダイレクター兼U-18監督に。本格的に育成の仕事をスタートさせたが、トップチームのJ3降格を受けて現職に就いた。もちろんチーム統括本部長となっても、冒頭に述べたようにアカデミーに関わることに変わりはない。アカデミーからトップに連なる強化の長と考えるべきだろう。

 木村本部長が掲げる目標のひとつはトップに昇格する選手を生み出す分母であるFC岐阜U-18の質を向上させることにある。

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