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完敗。後半に足が止まり先制を許すと歯止めがかからず4失点。手段は目的のためにあるという再認識が必要【J3第16節「FC岐阜 vs. 福島ユナイテッドFC」Match Review】

 

©Kaz Photography/FC GIFU


■明治安田生命J3リーグ第16節
 
8月28日(土)18:00キックオフ
岐阜メモリアルセンター長良川競技場(岐阜)/入場者2,538人
FC岐阜 0 – 4 福島ユナイテッドFC
【得点者】吉永大志(福島、54分)、堂鼻起暉(福島、64分)、上畑佑平士(福島、70分)、森晃太(福島、79分)
【岐阜先発/3-4-2-1】GK:桐畑和繁/3CB(RtoL):藤谷匠、甲斐健太郎、橋本和/WG(R):舩津徹也/2CH(RtoL):三島頌平、中島賢星/WG(L):富樫佑太/2IF(RtoL)吉濱遼平、柏木陽介/CF:川西翔太<GK=ゴールキーパー、CB=センターバック、WG=ウイング、CH=センターハーフ、IF=インサイドフォワード、CF=センターフォワード>
 
◆まったく戦えなかった後半45分間
 

©Kaz Photography/FC GIFU


 クラブにとって重要な日である8月28日、そして上位同士の再開初戦。敗れてはいけない試合にFC岐阜トップチームは敗れた。
 エクスキューズはある。ピッチに立てない離脱者は少なくなく、8月に入ってからの練習試合はすべてキャンセルとなり、試合直前の一週間に至っては今夏二回目の新型コロナ陽性者判定による活動休止明けでグループでのトレーニングから活動を再開、全体に関しては立ち位置を確認するのみに留まった。ゲーム体力やゲーム勘、フルコートのサイズで距離を測る感覚が不足するのは試合が始まる前からわかっていた。
 ただ同じ敗れるにしても、あらゆる手段を講じることは出来なかったのか。もし内容以前にまったく戦えない状態ならばチーム全員が入れ替えられてもおかしくないプロの厳しさを、認識出来ていたのだろうか。負け方が悪すぎた。
 劣勢になっていった理由はわかる。選手交代の時間帯である60分から70分まで体力が保たず、相手のしつこい仕掛けについていけなくなり失点。するとその失点により今度は気力が減衰して抵抗力がさらに弱まる。落ち着いて組み立てられなくなり、前線にボールを運べない。あるいはボールを奪いに行ってラインを押し上げることが出来ない。まずは態勢を整えて1点を返そうというシンプルな目的を掲げてまとまることも出来ず、4失点を喫し90分間が経つのを待つのみとなった。しかしそれでは困るのだ。

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