ぎふマガ!~FC岐阜を徹底的に応援する公式ウェブマガジン~

引き立て役に終わったFC岐阜。この悔しさを胸に再出発を【J3第30節「ロアッソ熊本 vs. FC岐阜」Match Review】

 

©FC GIFU


■明治安田生命J3リーグ第30節
 
12月5日(日)14:00キックオフ
えがお健康スタジアム(熊本)/入場者11,314人
ロアッソ熊本 2 – 0 FC岐阜
【得点者】坂本亘基(熊本、65分)、髙橋利樹(熊本、82分)
【岐阜先発/3-4-2-1】【岐阜先発/3-1-4-1-1】GK:桐畑和繁/3CB(RtoL):小山新、甲斐健太郎、舩津徹也/AC:三島頌平/WG(R):窪田稜/IH(RtoL):柏木陽介、中島賢星/WG(L):橋本和/ST:川西翔太/CF:村田透馬<GK=ゴールキーパー、CB=センターバック、AC=アンカー、WG=ウイング、IH=インサイドハーフ、ST=セカンドトップ、CF=センターフォワード>
 
◆敗れて最終順位は6位
 

©FC GIFU


 12月5日、FC岐阜はえがお健康スタジアムでJ3第30節に臨み、ロアッソ熊本と対戦。後半半ばまで0-0で試合を進めたが後半20分、途中出場したばかりの坂本亘基にすさまじいミドルシュートを決められ先制を許すと、後半37分には左サイドを崩されゴールキーパーの桐畑和繁がやむをえず前に出たあとの守備態勢を立て直しきれずファーサイドでのヘディングシュートを許し2失点目。スコアは動かずそのまま敗れた。
 
 現地は陽射しを熱く感じるほどの快晴で、絶好のサッカー日和。勝てば自力で昇格が決まる熊本を応援しようと、コロナ禍にもかかわらず11,314人の大観衆が詰めかけ、世紀の一戦という空気をつくった。ほぼ完全敵地といった状況に、遠く岐阜からもサポーターが駆けつけゴール裏から独創的な二頭波のリズムを響かせて対抗した。
 
 選手はがんばっていた。しかしあと90分間に人生をかけた熊本に対し、昇格という目標を失っていた岐阜が選手やスタッフ個々の内的なモチベーションだけで抗うことはやはり難しい。一試合だけの結果ではなく、年間を通しての積み重ねがこの敗戦につながっていたのだろう。二年間をかけたチームづくりで逆転優勝と昇格を成し遂げた熊本の歓喜を見て、我々はどう思うべきなのか。引き立て役に終わったままでいいのか。次はあの熊本の立場で、優勝決定の瞬間を見届けなければいけない。昨年につづき繰り返しのことになってしまうが、ここからまた昇格に向けた歩みを始めなくてはいけない。
 この悔しさを胸に刻み、前に進むしかない。

(残り 2516文字/全文: 3658文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ