藤岡浩介という個の意欲と、横山岐阜の修正力【J3第14節Match Review】
藤岡浩介がこの日2ゴールを決め、8得点でJ3ゴールランキングの単独トップに立った。昨年は宮崎の一員として10ゴールを挙げ川西翔太に次ぐ得点ランキング2位に入った男。同じJ3のより規模の大きなクラブへと移籍して自分たちに土をつけたとなれば、宮崎のサポーターが藤岡を歓迎しつつ苦笑いの表情になってしまうのも無理はない。
しかし、それがたとえ宮崎を負けさせる結果になったとしても、FC岐阜の選手としてゴールを獲り、その姿を見てほしいという気持ちがあった。矛盾するようではあるが、選手としてはそれしか出来ない。
「スタジアムもすごくよくて、一体感のあるスタジアムだなという雰囲気がして。やっぱりテゲバは愛されているなという印象がありました。複雑な気持ちもありますけど、試合が始まったら敵なので。『ゴールを決めたろう』という気持ちで入って、ゴールを2点決められてよかったです」
そうそう都合よく古巣との対決でゴールを決めることなど出来ないもの。藤岡は実力はもちろん、宮崎に対する強い想いもこめ、2ゴール1アシストという結果を残した。この意欲が、この日の岐阜の勝因のひとつだった。類まれなドラマがJ3に生まれたのは、宮崎というクラブと藤岡という選手のすばらしさの賜物なのかもしれない。
◆ハーフタイムに修正
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