様々な要素が積み重なり、大差がついた一戦。「サッカーって怖いなと実感」という敵将の言葉に重み【J3第15節Match Review】
FC岐阜0-5FC今治。なぜこうなったのかを紐解いていくべく両チームの監督、選手の言葉を組み合わせると、おぼろげだった試合の輪郭がはっきりしてくる。そのくらい、いくつもの要因が重なった結果が、岐阜の大敗だった。
たとえば前半に2回あった決定的な場面での岐阜のオフサイド。これは岐阜のサポーターからすれば、特に終了間際の宇賀神友弥のクロスからの窪田稜のシュートは「完璧に崩したのに惜しい」ということになるが、今治の視点だと「選手がしっかりといいポジションをとっていたからオフサイドになった」ということになる。そのような勝負の綾が折り重なっていた。
前職のFC今治アカデミー・メソッドグループ長をはじめ育成畑で多くの仕事をしてきた橋川和晃監督の、その経歴に違わぬ穏やかさを漂わせながらの試合後の語り口に、思わず唸らされた。
「結果として最終的に5-0というかたちでこっちも思わぬ結果になり、あらためてサッカーって怖いなと実感しました」
◆少しずつ今治が上回った結果
ボタンのかけ違いとその余波により、試合の流れは今治の側に傾いていった。
シナリオの分岐点を時系列に沿って挙げていこう。
(残り 3857文字/全文: 4353文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ