「football fukuoka」中倉一志

素晴らしい環境の中で(井原監督)

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◎井原 正巳監督:
Q:宮崎キャンプが始まりました。改めて今の気持ちを聞かせてください。
「ピッチもいいですし、環境もいいいので、ゲーム中心のキャンプになりますけれども、いい準備をして開幕に備えたいなと思います。宮崎は、私が現役でやっていた時も何度かキャンプをさせていただきましたし、練習環境も、宿泊も、食事も、すべての環境が整っていて、プレシーズンにすごくいい準備が出来る所です。また、アビスパは宮崎を一番長く使わせていただいているとのことですが、それについても、非常にチームとしてありがたく思っています。ここで本当にいい準備をして、開幕をいい形で迎えられれば、年末にはいい報告が出来るのではないかと思っています。いいキャンプにしたいですね」

Q:このキャンプでのテーマを教えてください。
「まだ練習を始めて2週間ちょっとですが、この2週間のキャンプでは練習試合が5試合ありますから、試合をやりながらチーム力を上げていくことがメインになると思います。ただ、練習で問題点を直していく時間が、もしかしたらないかもしれませんが、90分の試合を多く出来る機会ですから、いろんなメンバーを試すことと、誰ひとりとして、まだ90分の試合をしていないので、その経験を積むということと、J1のチームと試合がたくさん出来ますから、そこで、自分たちの現在の立ち位置を把握することをテーマにしています。それらを次につなげていきたいと思います」

Q:ここまではフィジカル中心のトレーニングでしたが、ここで思うように戦術面でのつみあげが出来そうですか?
「戦術的な練習を、量を抑えながら、どこまでやれるのかということになってくると思いますが、選手が試合の中で意識して調整出来ることはたくさんあると思いますし、ミーティング等もやる時間は多いと思うので、その中で、しっかりと積み上げていくつもりです。あとは実際に試合をやりながら課題を修正していければと思いますし、チーム全体の中での自分の役割や仕事の理解度を上積みしていければと思います」

Q:キャプテンと副キャプテンについて教えてください。
「キャプテンは城後にやってほしいと話し、彼も承諾してくれました。副キャプテンは、(中村)北斗と末吉ということで、2人に城後をサポートしてもらいながら、また3人で力を合わせてチームを引っ張っていくようにスタッフからもお願いし、1年間、頑張ろうと練習の前に話しました。彼らも承諾してくれましたので期待はしています。それぞれ自覚もあると思いますし、それに対してやってやろうという厳しさを持った顔をしていましたし、返事もしてくれましたから、期待はしています。3人とも個人としてだけではなく、キャプテン、副キャプテンとしての仕事もしてくれると思っています」

Q:謙遜でしょうが、城後選手本人はタイプではないと言っていました。
「いや、人は変われるので。リーダーシップというものを意識しながら、彼の人間性ならではのリーダーシップを発揮してくれれば、チームにとってプラスになると思いますし、彼にとっても、また違う部分を得られる機会だと前向きに捉えてくれていると思います。僕も経験していますが、キャプテンをやってマイナスになることはないので、彼にとってプレッシャーになる部分もあるかも知れませんが、十分に出来ると思いますし、期待もしています」

Q:監督自身もキャプテンをやって変わったと感じた部分があったのでしょうか?
「自分のことだけではなく、チームに対する責任も感じますし、キャプテンの時と、そうでない時はまったく変わってくるものです。それを受けることで人間的にも成長するし、いろんなことも考えるし、それは決してマイナスではなかったと思います。悪いことばかりではありませんし、いいこともたくさんあります。キャプテンシーということで言えば、それぞれ個性があって違うので、城後は城後なりに、このチームをまとめてくれれば、それは、それで素晴らしいキャプテンシーだと思います。そういう部分を期待しているところです」

Q:北斗と末吉のサポート役についてはいかがでしょうか?
「彼ら2人も、このチームに戻って来てくれて、今度は自分たちがリーダーシップを取ってやらなくてはいけない立場であるということは分かっているでしょうから、そういう手助けをしつつも、城後のサポートもやってくれるでしょう。組み合わせ的にはすごくいい3人ではないかなと思います」

Q:ところで、スカパーカップについては、どのように捉えていますか?
「正式なカップ戦という名前が付いている大会に参加出来ることは我々にとって大きなことだと思います。鹿島という、J1の前年度3位でACLに出場するチームとも試合が出来ます。我々と相手の間にコンディショニング的な差はあるかも知れませんが、相手は強豪ですから、試合をすることで得る物はたくさんあると思いますね」

Q:最後に、宮崎キャンプの意気込みを教えてください。
「試合数が多いキャンプになりますから、その中でチームとしての戦術理解度であったり、チーム力を上げていって、仕上がり具合を感じながら2週間を過ごしたいと思います。それが、必ず今年1年の結果に現れると思っているので、しっかりとハードなトレーニング、試合をしていきたいなと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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