【サッカー人気5位】【コラム】対応はコンバートか、補強か?…

「football fukuoka」中倉一志

アウェイの旅2015 栃木編(その2)

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さて、続編の掲載が遅れていたことをお詫びしつつ、「アウェイの旅2015 栃木編」の続編を。

栃木への遠征は、いろいろと上手く行かないことが重なるものになったが(「アウェイの旅2015 栃木編 その1」を参照)、残念ながら、それは試合内容にもつながってしまった。GWの5連戦の最終戦、しかも前節から中2日で行われた試合は、ともにメンバーを数名入れ替えての対戦。蓄積する疲労の影響もあり、ベストパフォーマンスを期待することは不可能で、互いに重たさを感じさせる立ち上がり。それでも、福岡は落ち着いて戦っていた。ボールを保持し、ピッチの幅を広く使って攻撃しようという意図が感じられる。立ち上がりとしては悪くない。

前半のスコアは0-0。しかし、それも福岡のパターン。相手を無失点で抑え、勝負所でゴールを奪って勝つのが、ここまで10戦負けなしを続ける福岡の戦い方だ。だが、後半開始早々に、最終ラインのパスミスからピンチを招くと、それがきっかけになって栃木が攻勢に転じた。やがて一方的に攻め込まれる展開になり、何度も決定的なシーンを作られた。最終的には、決定力不足に悩む栃木に救われる形でドローに終わったが、内容は負けを覚悟しなければいけないものだった。それでもアウェイのドローは及第点。そう言い聞かせてスタジアムを後にした。

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それでも悪いことばかりだったわけではない。取材を終え、宇都宮駅までの無料シャトルバスの最終便を待つ列に並んでいると、どこからともなく「中倉さん、乗っていきませんか?」の声。たまたま車で通り書かった顔見知りのサポーターが、栃木サポーターに交じって1人佇む私を見つけてくれた。お言葉に甘えて宇都宮駅まで同乗させてもらう。車中では、アビスパのこと、井原監督のこと等々、話がはずむ。それも町にサッカーがあるからこそ。試合だけがサッカーの楽しみではない。

さて、この日は羽田空港からの最終便で福岡へ戻る行程のため、限られた短い時間で宇都宮を楽しんだ。まずは駅の東側に広がる「宇都宮餃子館 東口駅前イベント広場」に足を運ぶ。餃子ワールドと言うべきか、経営者の趣味と言うべきか、独特な空気感が漂う。広場の入口で観光客を出迎える宇都宮餃子館のキャラクターである「スタミナ健太」はともかく、なぜかゴジラのような石象もある。極めつけは、秦の始皇帝の陵墓の周辺に埋納された遺跡として知られる「兵馬俑(へいばよう)」。ここまで来るとコンセプトが分からない(汗)。

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そして、当然のように餃子を食す。暖簾をくぐったのは駅西口で、最も目立つところにある「典満餃子」。以前から気にはなっていたのだが、いわゆる有名店を優先して覗いていたために今回が初訪問。何でも創業45年になるらしい。餃子にラーメン、そして居酒屋メニューがずらりと並ぶ。当然のようにオーダーは「焼餃子」に「水餃子」。いずれも300円とお手頃価格だ。そして「餃子を食べるのに飲まなくていいの?」と誘う気のいい地元のおばちゃんの声に誘われてホッピーをチョイス。冷えたホッピーを喉に流しながら、焼き上がりを待つ。

偶然なことに、栃木戦のひとつ前のアウェイ遠征は第10節の磐田戦。2戦連続して餃子を味わうことになった。その違いは、味と言うよりも味わい方にあるようだ。浜松では餃子と言えば円形に型取られた焼き餃子で、それ以外の餃子メニューはない。一方の宇都宮では、ほとんどの店に、焼餃子、水餃子、揚餃子の3種類がある。ともに満州から帰国した軍人や復員兵が伝えたことで餃子が盛んに食されるようになったとされているが、その後の広がり方に違いがあるのは興味深い。

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さて、そんなことを考えているうちに餃子がやってきた。焼き餃子は薄皮の羽付き餃子。具は浜松のそれと同じように野菜がたっぷり。人によって好みに違いがあるだろうが、やはり、餃子は肉々しいものよりも、野菜が多めの方がいい。皮を破って野菜の甘みと一緒に肉汁が口の中に広がる瞬間が楽しい。そして水餃子。こちらは、もっちりとしたやや厚めの皮。つるんと口の中に入っていく感触と、もっちり感と肉の旨みが混然一体となって口の中に広がっていくのを楽しむ。

浜松餃子か、それとも宇都宮餃子か、などと問いかけるのは野暮と言うもの。そもそも、餃子の味は土地によって変わるものではないように思う。それらは各家庭や、各店によって違うもの。野菜と肉の割合や味付けによって餃子は表情を変え、タレが醤油なのか、酢醤油なのか、それとも酢なのかによって、また違った味わいを見せる。だからこそ、万人に好まれているように思う。思い出したら餃子が食べたくなってきた。久しぶりに、今晩は餃子でも作ってみようか。

【中倉一志=取材・文・写真】
◎栃木アウェイ旅 行程&旅費
日時 行程 料金
5月8日 香椎浜→福岡空港 630円
福岡空港→羽田空港 10000円
羽田空港→上野 660円
ホテル 3240円
5月9日 上野→宇都宮 4200円
宇都宮→羽田空港 4990円
羽田空港→福岡空港 9000円
福岡空港→香椎浜 630円
合計 33350円

※スカイマーク・スーパーフレックス利用

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