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「football fukuoka」中倉一志

アウェイの旅2015 大宮編(その1)

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アウェイに行くなら、最寄駅からスタジアムまで、可能であれば歩いて行くことをお勧めする。アウェイ旅の楽しみは、敵地で仲間とともに「おらが町のクラブ」を応援することだけにあるのではない。その町の空気や、サッカーがある町並みを楽しむのも、アウェイ旅の大きな楽しみの一つだからだ。そして、大宮駅からNACK5スタジアム大宮への道のりは、数あるJ2のスタジアムの中でも絶好のお散歩コース。のんびり歩けば20分ほどだが、商店街や神社の参道を抜けて行く道は、いろんな発見があって面白い。

まず大宮駅東口で愛くるしい表情で出迎えてくれるのは「こりすのトトちゃん」。1990年に市制50周年を迎えた大宮市(現さいたま市大宮区)が、自然と環境、人々のふれあい、出会い等々を、大切にしながら発展する大宮のシンボルとしてマスコットに採用した。ちなみに大宮アルディージャの「アルディージャ」とはスペイン語でリスを意味する言葉。旧大宮市のマスコットがリスであったことから、地域に密着した愛される存在になることを願って付けられた名前でもある。

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さて、東口へ出たら、まずは「すずらん通り」へと足を向ける。入口に張り出された「ようこそ大宮へ 歓迎アビスパ福岡」の幕に思わず表情が綻ぶ。この通りには所狭しと飲食店が並ぶが、取材さえなければ、景気づけに一杯やりたくなるような店ばかり。好きでやっている仕事だが、この時ばかりは自分の仕事が恨めしく感じられる(汗)。そして、各店舗の軒先には大宮アルディージャとアビスパ福岡の旗が掲出されており、大宮の町にサッカーが根付いていることが感じられる。

すずらん通りを抜けたら左へ折れて、最初の信号を右に渡れば、そこは「一の宮通り商店街(通商オレンジロード)」。オレンジ色で装飾された通りに並ぶ様々な店を覗きながら歩くのも楽しい。大宮は、江戸時代に中山道大宮宿が置かれた歴史のある町でもあるが、当時の風情を漂わせる歴史を感じさせる店も、ところどころに残されている。この通りは、大宮サポーターの多くが利用する通り。それっぽい人の後を付いていけばスタジアムに着けるのも都合がいい(笑)。

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オレンジロードを抜けると、そこは氷川神社の参道。そして参道に入ってすぐ左側に「小林屋」
が見える。「手焼き岩せんべい」の看板が目を引く「せんべい」のお店。そのたたずまいが歴史を感じさせる。以前から気になっていたので、暖簾をくぐると、狭い店内一杯にいろんな種類のせんべいが並んでいる。話を聞くと、既に60年以上営業しているとのこと。いまでは見られなくなった木製のショーケースは創業当時から使用しているもので、どこか懐かしく、そして優しい気持ちにさせてくれる。

いまも七輪で手焼きしており、せんべいは1枚から、あるいは100グラムから量り売りしてくれる。それぞれ手頃な値段なのも嬉しい。あれこれ物色しながら、ふと後ろを振り向くと、そこには顔見知りの福岡サポーターが。みんな同じように懐かしい雰囲気に誘われるらしい。どれも味には間違いはないが、お勧めは「岩せんべい」。何度も丁寧に裏返しながら焼きあげられた「岩せんべい」は、いまでは出会えなくなった昔ながらのしっかりとした歯ごたえ。せんべいはこれでなければ始まらない。

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さて、さらに参道を進んでいくと、今度は右手に「名代 氷川だんご」の看板が見える。大宮に行った時は必ず立ち寄る店だ。いわゆる昔ながらの甘味処。店頭には、店の名前にもなっている「氷川だんご」の他、「まんじゅう」「揚げまんじゅう」などが並ぶ。休み処も併設されており、一休みしながら「ひやし飴」「甘酒」「ぜんざい」なども楽しめる。夏場はかき氷もある。もちろん、店頭に並ぶ和菓子を味わうことも出来る。

お勧めは、何と言っても「焼きだんご」。種類は「のりなし」と「のり付き」の2種類。醤油ダレを塗っただけの、至ってシンプルなものなのだが、モチモチのだんごと醤油の味と香りが絶妙にマッチしている。「のり付き」は口のなかに広がる磯の香りがいい。1本100円だが、本数が増えれば増えるほど安くなるシステムも嬉しい。1本買って、スタジアムまでの道のりを食べながら歩くのも楽しいし、たくさん買い込んで、仲間と一緒にスタジアムで食べるのもいい。

また、氷川神社の周りには「大村庵」「奥信州」など老舗のそば屋も。少し早目に出かけて、試合前にそばをたぐるのも悪くない。(続く)

【中倉一志=取材・文・写真】
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