「football fukuoka」中倉一志

J2第32節 vs札幌 井原正巳監督コメント

150920_03

2015明治安田生命J2リーグ第32節
日時:2015年9月20日(日)13:04
会場:レベルファイブスタジアム/13,873人
結果:アビスパ福岡2-1コンサドーレ札幌
得点:[札幌]内村(32分)、[福岡]中原貴(47分)、末吉(90+5分)

◎井原 正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日はアビスパ福岡の20周年の記念試合ということで、試合前には多くのイベントや、OBマッチなどが開催されて非常に盛り上がる中、大勢のサポーターが駆けつけてくれて、我々トップチームのゲームを後押ししてくれて本当に感謝しています。非常に厳しい試合でしたけれど、結果的に勝点3をプレゼントすることが出来て本当に良かったと思います。札幌も監督が代わって、守備が非常に安定して、天皇杯を含めて連勝してきているチームだったので、我々も今日は、守備のところをしっかりと入るということで、札幌の2トップのナザリト、内村、トップ下の小野、その3人の攻撃力というものを警戒して、前半から入りました。ただ、守備のところを含めて少し相手を警戒しすぎて、前半は、ちょっと後ろが重くなってしまって、攻撃のところが、なかなか思うような形が作れなかったかなと思います。それでも、前半を0に抑えられればプラン通りという形ではあったんですが、ほとんどやられているシーンがなかった中で、あの1本で失点してしまったので、その辺は、次の向けての反省点になるかなと思います。後半はリスクを冒してでも点を取りに行こうということで、並びを変え、ラインも少し上に設定して、積極的に前からボールを奪いに行こうという中で、選手は最後まで走って、ゴールを奪いに行こうという姿勢を、常に持って戦ってくれました。1点目はいい時間帯に追いつくことが出来ましたし、(平井)将生のゴールが取り消されながらも、本当に最後の最後まで、みんなで諦めずに戦えたことが、逆転勝利につながったのかなと思っています。この劇的な勝ち方というのはチームに勢いをもたらしてくれると思いますし、厳しい3連戦の、この後につながると思います。また中2日、そして中3日で熊本、東京Vと続くので、しっかりといい準備をして乗り切っていきたいと思います」

Q:後半に攻め方を変えたというところを、もう少し、具体的に教えていただけますでしょうか?
「前の並びを完全に2トップにして、トップ下に城後を置いて、相手と同じ前線の形にしました。前半は、守備と攻撃の両方を含めて、中盤のところでのオーガナイズが上手く行かなかったことで、攻撃に移った時に前に人数が足りなかったり、距離感が悪かったりということがあったので、そこを少し変更したことで、後半は中原、(金森)健志、城後の三角形が上手く機能して、両サイドも含めて、いい形で攻撃が出来るようになったかなと思います」

Q:前半の戦い方を振り返って、ハーフタイムに、監督から選手たちに、かなり厳しい檄とか、喝が入ったのではないかと思うのですが、どのような話をされたのでしょうか?
「内容的には、押し込まれましたけれども、我々がやろうとしていた守備の部分というものは、ある程度、プラン通り出来たと思います。ただ、それで失点してしまっては意味がないよということを話しましたし、どうしても点を取りにいかなければいけないので、もう一度、前に重心をかけていこうという喝も入れました。また、球際とかレフェリングにナーバスになっている部分もあったんですけれども、そういうことは一切関係なく、我々も戦うところは、しっかりと戦うというところから、もう一度入ろうということでした。90分間、サッカーは何が起こるか分からないし、中原のPKは止められてしまいましたが、前節の讃岐戦では、逆に中村(航輔)がPKを止めてくれており、それは、サッカーでは必ずあることなので、常に全員で前向きに、最後まで諦めずにやれば絶対に逆転が出来ると話して送り出しました」

Q:第3節のやり方と、非常に良く似ているなと思いながら見ていましたが、城後選手のトップ下起用も含めて、それは第3節の時の手応えを参考にしてということだったのでしょうか?
「そうですね。前線が上手く機能しない時のオプションとして、もちろん考えていましたし、札幌の3バックのメンバー、特長を考え、またビハインドということもあり、より効果的なのかなということも含めてですね。併せて、中盤のところで、前半は、かなり相手にボールを支配されていたので、そこのオーガナイズで、どっちの方がしっくり行くかというところも含めての変更です」

Q:城後選手の交代がもたらすもの、平井選手の投入でもたらすもの、それは、どのように考えていらっしゃったのでしようか?
「まず、城後の足がつりかけていたということがありました。後半、城後をトップ下に置いて形を変えて、そこでいい形でボールを引き出していたとは思いますが、平井も、あのポジションは出来るので、メンバーに入れて、ゲームプラン的にどこかで使おうと思っていたところで、城後のコンディションもあり、交代ということにつながりました。平井も久々のゲームでしたが、これまでのうっ憤を晴らしてくれたかなと思います。いつも腐らずにトレーニングを一生懸命頑張っている選手なので、実際に出た時にチャンスを掴んでくれたのかなと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ