「football fukuoka」中倉一志

プレーオフ準決勝 高木琢也監督コメント

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2015Jリーグ J1昇格プレーオフ準決勝
日時:2015年11月29日(日)15:35
会場:レベルファイブスタジアム/17,129人
結果:アビスパ福岡1-0V.ファーレン長崎
得点:[福岡]ウェリントン(48分)

◎高木 琢也監督(長崎)
Q:試合を振り返って
「この会見で僕が話したいことはひとつしかありません。基本的にはシーズンは終わりましたし、これが今シーズンの我々の最後のゲームになりました。そして、今日も長崎から、ファン、サポーター、メディアの皆さんがおいで下さったということで、お礼の会見にしたいということです。あとは質疑応答でお願いします。本当に1年間、ありがとうございました。我々としては全力を出し切ったということで、悔しいですけれども、何かをやり残したということは、あまりなく、今シーズン、アビスパを、これだけ苦しめることが出来たということは、選手の頑張りとしては良かったと思いますし、それなりに準備してきたことは出来たと思うので、そういう点では、選手に感謝しています。本当にありがとうございました。あとは質疑応答でお願いします」

Q:福岡で最も危険な選手であるウェリントン選手に対して、挟みこむような形で封じていたと思うのですが、改めて、今日の守備のプランと、それに対する評価を聞かせて下さい。
「大きくはふたつありました。アビスパの攻撃は縦に速いということ。そして、縦の速さということで言えば、長いボールが多く、ロングパスが起点に出来れば、サイドからのクロスが上がってくるということです。クロス対応等は非常に良かったと思いますし、ウェリントン選手に対する対応も良かったと思います。クロスは、位置によってマークの付き方というところを変えてやりましたが、相手が普段、点を取るような位置ではあまりなかったので、それも、ほぼ完ぺきにやれました。オープンプレーの中での我々の対応としては非常に良かったと思っていますし、高さとスピードとクロスの対応も非常に良かったと思っています」

Q:2年前のプレーオフ進出は、シーズン途中で狙える位置に来たことで、目標をプレーオフに変えての進出でしたが、今シーズンは、最初から狙ってプレーオフ進出を果たしました。3年で2度目のプレーオフ進出を果たした要因は何だと捉えていらっしゃいますか?
「これは誰かということではなくて、チームとしての努力、もちろん、長崎県も含めてのことだと捉えていますし、それは福岡にも言えることだと思います。詳しくは知りませんが、隣の県ではありますが、チームが、または福岡がひとつになるような雰囲気を、見ていて感じていました。そして我々も同じように、小さい県かも知れませんが、ひとつになるということが、こういう結果をもたらしたのだと思っています」

Q:今日は古部選手を最終ラインにおいてスタートしましたが、その狙いについて教えて下さい。
「やはり高さに関しては、どうしても、我々としては不利な状況だったので、出来るだけ高さを揃えるということです。正直に言うと、古部に関しては抑え気味にプレーさせましたけれど、後半は、どんどん出て行くようにと話していました」

Q:ほぼやることはやれたということでしたが、その中で後半の3分に失点してしまいました。どのようなことで失点につながったのでしょうか?
「リスタートに関しては非常警戒していました。プレスキッカーで言えば、末吉選手がいて、ボールを多彩な形で蹴り分けてくるので、そこはかなり警戒した部分ですが、前で、二アサイドでコースを変えられたということで、どうしても、後ろの対応が難しくなってしまいました。やはり、強いチームは、ああいうところで決めるんだなと感じました。対応はしていたのですが残念でした。我々も参考にしたいと思います」

Q:長崎が来年J1に昇格するためには何が必要でしょうか?
「なかなか、それにお答えするには難しい質問だと思います。正直に言えば、答えられないというのが本音ですね。でも、やはり、いま行っていることを止めてしまうと何も残らないので、とにかくやり続けることが重要ではないかと思います。我々のチームは、いま面白いことにトライしようとしていますし、地方だから出来ることもあると思います。また、同い年の井原監督とも、試合が終わった後に少し話をしましたけれども、彼にも、このチャンスを逃さずに頑張ってほしいですし、後輩も何人かいますので、頑張ってほしいと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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