プレーオフ準決勝 井原正巳監督コメント

2015年11月30日 23時59分　
カテゴリ： ★無料記事 • 監督会見

2015Jリーグ　J1昇格プレーオフ準決勝
日時：2015年11月29日（日）15:35
会場：レベルファイブスタジアム／17,129人
結果：アビスパ福岡１－０V.ファーレン長崎
得点：［福岡］ウェリントン（48分）

◎井原 正巳監督（福岡）
Q:試合を振り返って
「我々にとってはプレーオフは初めての経験だったのですが、今日も本当に多くのサポーターがレベスタに足を運んでくれて、我々にパワーを送ってくれたことに本当に感謝していますし、今日も最高の雰囲気を作っていただいたので、なんとか勝利する形で決勝に駒を進めることが出来ました。感謝しています。試合は、６位の長崎は本当に守備の堅い、力のあるチームだったので、我々としては、今日のゲームも難しい試合になるだろうなと予想して試合に入りました。また、レギュレーションでは、引き分けの場合は我々の方が決勝に進めるというものがあり、メンタル的にも非常に難しいなかでの試合でしたが、最初から勝ちに行く、積極的に攻めて積極的に守る、ということで、リーグ戦と同じような形で試合に臨んだことが、結果としては良かったと思います。前半から、いい入りが出来て、しっかりと押し込むことも出来ましたし、気持ちも入ったゲームが出来たのではないかと思っています。90分間、集中力を保ち、全員がハードワークして、リーグ戦と同じような形で試合を進められたことが、後半のゴールにもつながったと思いますし、それを１－０という形で、しっかりと守り切ることが出来たのかなと思います。ただ、あと１試合、昇格のためには決勝で勝たなければいけないと思っています。相手はＣ大阪に決まりましたけれども、12月６日のファイナルに向けて、Ｃ大阪相手にいい試合が出来るように、今日と同じようにしっかりといい準備をして臨みたいと思います」

Q:危ないシーンも、押し込まれたシーンもありましたが、改めて振り返ると、長崎には３本か、４本しかシュートを打たせませんでした。守備のところでポイントを置いていたのは、どのようなことだったのでしょうか？
「前線の３人、特にトップのイ ヨンジェ選手は、前へのパワーであったり、サイドへの動き出しであったり、また、高さ、カウンターも含めて非常に力のある選手だったので、そこで起点を作らせないようにと、ディフェンスラインには、かなり言っていました。そういう部分では、今日は競り合いのところもタイトに付いていたと思います。また、彼の横にいるシャドーの梶川選手、佐藤選手も、２列目からの飛び出しを含めて、非常に攻撃にアクセントを付けられる選手なので、イ ヨンジェ選手を含めた３人をしっかりと抑えるということをポイントとしていました。加えて、今日は左サイドに古部選手が来るのではないかという予想もあったなかで、メンバーが少し変わっていましたが、それも含めて、サイドを抑えていこうという話をしていました。その辺の守備のところは、90分間に渡ってマッチアップした選手への対応については粘り強くやれましたし、１人だけではなく、２人、３人とグループとして、チームとして機能していたのかなと思います。ピンチもありましたけれども、ＧＫ中村を含めて、全員でしっかりと守り切れたゲームではなかったかと思います」

Q:得点を取った後も、そんなに戦い方に変わりはなかったように思いますが、選手にどのような指示を送ったのかを教えて下さい。
「１点取ったからと言って守るのではなく、同じように、したたかに攻めるという気持ちで戦うように言っていましたし、ゲームを終わらせるのは最後の何分かだけだという話もしていました。最終的には、アディショナルタイムに入ったくらいでゲームを終わらせるという形で進めようということで、選手たちも、そこは意識してやってくれていたかなと思います。最後まで、もう１点を取りに行くという狙いのなかで、終了間際のFKでは、狙わずにサイドでキープするというところもありましたが、その辺は選手たちに任せている部分でもありました」

Q:これからの１週間は、決勝戦というひとつの試合だけに集中することになると思いますが、監督として、選手たちに伝えることが増えてくると思います。今の時点で、どのように１週間を過ごそうとお考えでしょうか？
「いえ、我々は、いままでやってきたことの集大成として戦うだけだと思っています。Ｃ大阪の方が我々よりも順位が下ではありますけれども、Ｃ大阪のホームスタジアムでやらなければいけないという難しさもありますが、今回の戦いも含めて、今年の我々は、そういうものを全て覆して結果を残してきたので、最後まで自信を持って、いい準備をして、臨みたいと思っています。Ｃ大阪は監督も代わり、これまでのシーズンの内容とは少し変わったところもあると思うので、また分析をして、対策を練って、決勝に臨みたいと思います」