「football fukuoka」中倉一志

敗戦も開幕への糧(井原監督)

2016Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ
日時:2016年2月2日(火)14:03
会場:KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場/381人
結果:ジェフユナイテッド千葉5-1アビスパ福岡
得点:[千葉]菅嶋(11分)、町田(28分)、吉田(35分、55分)、[福岡]為田(58分)、[千葉]井出

Q:まずは、今日の敗戦について、どのようにとらえていらっしゃるか、お聞かせください。
「ここまで点差が開くゲームではないなと思っていましたけれど、我々の甘さを、見つめなおすきっかけになったと思います。開幕までには時間がありますから、まだ我々には力がないということを肝に銘じて取り組んでいかなければいけませんし、シーズンが始まる前に、こういうゲームが出来て、逆に良かったかなと思っています。細かなところですけれども、しっかりと突き詰めていかなければ、こういう結果もあり得るということです。千葉は新しい選手が多く加わった中で、それぞれがアピールしようと思い、全員がハードワークしていましたが、我々は、J1に上がったということで、気の緩みであったり、天狗になったようなところが、若干、あったのかなと思います」

Q:今日の試合を受けて、一番、修正しなければいけないと感じていらっしゃるのは、どんなところでしょうか?
「個人の部分では、体力的なところであったり、コンディションというところは、まだまだだと思います。それに加えて、守備の部分で言えば、いかに組織的な守備をするのかという原点に戻ってやらなければいけません。今日は、そこがバラバラだったのかなと思いますね。連動した守備だったり、お互いにカバーしあったりだとか、そういうところに欠けていたと思いますし、どうしても単発、単発という繰り返しで、ひとり、ひとりは頑張っているんだけれども、チームとして上手く機能していなかったというのがあると思います。攻撃のところでは、それぞれが特長を出してくれていましたし、チャンスもそこそこ作れたと思うので、どちらかと言えば、攻撃面で、新しく入ったメンバーも含めて、それぞれの特徴が出ていた部分は多かったかなと思います。それと、90分間やれた選手もたくさんいるので、そういうところは前向きに捉えたいと思っています」

Q:今日は為田選手が1得点しました。彼のプレーぶりについては、どのように見ていらっしゃいますか?
「攻撃のところでアクセントをつけられる選手だと思いますし、昨年は酒井宣福がいたポジションを中心プレーすることになると思うので、攻撃のところで、チームを活性化してほしいと思いますし、いろんな選手との競争の中で結果を出してほしいと思っています。コンディションも上がってきて、今日は90分間やれましたから、それは今後につながるのかなと思います」

Q:スカパーカップとしては、もう1試合残っています。どのように臨みますか?
「中1日のスケジュールの大会てセスから、カツカツのメンバーでやっている我々としては、メンバー構成が難しいんですけれども、この大会は有意義な大会だと思っているので、苦しい中でどこまでやれるかということで臨みたいですね。コンディション的に見ても、まだ十分ではありませんが、少しでも全体の底上げが出来ればと思っていますし、試合に出た選手は、そこでアピールをしてレギュラーポジションを取ってほしいと思っています。最後の試合は熊本との対戦になりますが、ここまで2連敗なので、しっかりと勝てるようにしたいですし、まだキャンプは続きますから、次につながるように、しっかりと調整したいと思います」

Q:今日は4バックでしたが、3バックで戦った初戦とは違った印象が残りました。その辺りについては、いかがでしょうか?
「メンバー構成的な部分もあって、その中で4バック、3バックを併用していますが、システムと選手を見極めるという意味でも、今日の試合は非常に参考になりましたし、敗戦を次につなげるという意味で、いいゲームになったのかなと思います。3と4を併用する難しさというものはありますが、そこを選手たちが頭の整理をしてゲームに臨まないと、こういう結果にもなり得るので、そこは整理して、突き詰めて、選手が完璧に近く併用できるようにしていきたいと思います」

Q:去年の開幕戦は京都に1-3の敗戦でした。その時と比べて状況はいかがでしょうか?
「いや、まったく比較はできないですね。今日はメンバーをローテーションしていく中で、4バックという選択肢を持って戦い、どこまでやれるのかというところでしたが、そこを思い出すためには、いい経験になったと思いますし、3と4では、やり方が全く違いますが、選手がゲームの中で理解して動けるのかというところで、この敗戦を活かしていきたいです。組み合わせとか、メンバーによって、3が出来るのか、4でいけるのかということを見極めるという意味でも、いいゲームになったと考えたいですね。コンディション的に考えて、いろんなメンバーを試していく中で、それぞれ、アピールしてほしいという想いはあったので、そこのところは物足りなさはありますが、それを最後までやってくれた選手もいますし、選手をまた見極めて、次の試合をやりたいと思っています。残り4試合ありますし、大事なのは開幕、そしてリーグ戦なので、この時期にガツンとやられて本当に良かったなと。うちの選手も、浮かれていたところを、我に返らせてもらったいうところで、千葉には感謝しないといけないかもしれませんね。去年もありましたが、対戦相手のハングリーさに、目覚めさせてもらうことになりましたが、そこを忘れてはいけないぞというところですね」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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