「football fukuoka」中倉一志

両雄、今シーズンの活躍を誓う

井原正巳監督は5日、同じく宮崎市生目の杜運動公園でキャンプを張る福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督を表敬訪問。お互いの今シーズンの健闘を誓い合い、エール交換を行った。

井原監督、工藤監督は、昨年、それぞれのチームの監督に就任。ともに監督業を始めた最初の年ながら、工藤監督はチームを2年連続日本一に、そして井原監督はJ1昇格に導いた。互いに監督就任前から親交があったこともあり、2人のやり取りは和気あいあいとしたもの。「3連覇目指して、苦しい時も、絶対にあきらめずに前を向いてやっていくので、アビスパさんも、ぜひ、井原監督が先頭に立ってチームを引っ張っていっていただいて、優勝してほしい」と工藤監督がエールを送ると、井原監督も「優勝し続けるのは本当に大変なことだと思うし、追いかけられる立場で結果を出していくことの難しさはあると思うが、ぜひ、3連覇を果たしてほしい。我々も、そういう姿を見ながら、少しでも成長できるように頑張りたい」と応えた。ユニフォームを交換の際には、「これで試合に出てください」と工藤監督が井原監督に話しかけ、報道陣の笑いを誘った。

福岡ソフトバンクホークスは、3月25日に行われる東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、アビスパ福岡は、2月27日に行われるサガン鳥栖戦で、それぞれ、2016シーズンをスタートさせる。

◎工藤公康監督;福岡ソフトバンクホークス
「昨年、昇格するために選手たちが一生懸命やってきたことが報われてJ1に昇格出来たのだと思いますし、昇格が決まった時は感極まってしまいました。昇格するという想いが、すごく去年1年間出たと思います。僕たちは見て応援するしかないんですけれども、その想いを選手たちと分かち合いながら、1年間戦ってほしいと思います。
トレーニングや、物の考え方などについて、僕はいろんな刺激を受けながらやってきた人間なので、アビスパにも刺激を受けています。本当にサッカーの練習ってきついんですよ。そういうきつい想いをして勝利につなげるというのは、すごく大事なことだと思いますし、だからこそ、勝った時の喜びが大きいんだと思います。苦しいシーズンかも知れませんが、ぜひ、頑張ってほしいと思います。
アビスパには全部勝ってほしいですね。うちも、本当に長いシーズンですけれども、3連覇目指して、苦しい時も、絶対にあきらめずに前を向いてやっていきますので、アビスパさんも、ぜひ、井原監督が先頭に立ってチームを引っ張っていっていただいて、優勝してほしいと思います」

◎井原正巳監督;アビスパ福岡
「全勝というのは、ちょっと厳しいですけれども(笑)、我々は、昨年、J2の3番目で昇格したチームですので、しっかりと足下を見つめて、J1に定着できるように頑張っていきたいと思います。同じ福岡にあって、ソフトバンクホークスさんは日本一で、しかも2年連続で。チャンピオンに居続けるということは本当に難しいことだと思いますが、そういうメンタルの強さを、我々も見習いながら、サッカー界でも福岡を盛り上げていかなければいけないと思います。今シーズンも、よろしくお願いします。
ソフトバンクホークスさんを見ながら、本当に野球の盛り上がりに関しては、すごいなといつも感じていますし、我々も野球に追いつけるように、またJ1で活躍できるように頑張りたいと思います。
優勝し続けるのは本当に大変なことだと思いますし、追いかけられる立場で結果を出していくことの難しさはあると思いますが、ぜひ、3連覇を果たしてほしいと思いますし、我々も、そういう姿を見ながら、少しでも成長できるように頑張りたいと思います」

【中倉一志=取材・文・写真】
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