「football fukuoka」中倉一志

ポジティブ、そして厳しく(濱田水輝)

内容:練習後の囲み取材
日時:2016年2月17日(水)
場所:雁の巣球技場

◎濱田水輝選手;
Q:いよいよ開幕も迫ってきましたが、今は、どのような状態でしょうか?
「ボールを奪ってから、どのようにつなぐのかということ、もっとボールを奪いに行く守備をしなければいけないということ、キャンプから引き続き、そこを意識しながらトレーニングをしています。また、キャンプから変えなければいけないところという点では、結果につながるようなプレーを、もっと優先したいなというところですね。チャレンジすることはいいのですが、そろそろ、ミスしたら失点につながってしまうようなチャレンジは極力避けるべきだと思います。そして、これからは結果重視。結果が出るように準備していくべきだと考えています」

Q:今日は実践形式で激しいトレーニングをしていましたけれど、そうした狙いに対して、どのような感触を得ていますか?
「今日の失点シーンは、オフサイドを取りに行こうとしている選手と、人に付こうとしている選手、あるいはプレッシャーをかけにいこうとする選手と、少し最終ラインがバラバラになってしまったところを突かれてのものでしたが、もっと声を出して、お互いに自分がどうしたいということを伝えれば防げる失点だったと思います。ただ、現段階での課題はポジティブに捉えるべきで、課題があるというよりも、もっと良くなる部分が多いと捉えればいいのではないかと思いますね。同時に、開幕も近いので、より厳しくやっていくことも必要だと思っています」

Q:新しい選手も含めて、最終ラインのコミュニケーションという部分ではいかがですか?
「みんな声を出してコミュニケーションを取り合っていますが、まだ『阿吽の呼吸』というところまでは、いっていない感じはあります。このくらいの距離感であれば、この人はマークを見ているんだろうなというように、口に出して言わなくても感じ合えるというところまでは、いっていないので、お互いに気を使いながら、いつも以上に喋って伝え合うという状況ですね。これを、言わなくても分かり合えるくらいの連携が取れるようになれば、最終ラインの関係性に気を使いすぎる必要もなくなりますし、ボランチやサイドの選手を上手く動かす余裕も生まれてくるので、早く、そういう状況に持っていきたいと思います」

Q:新しく入った選手の良さや、特長のようなものは把握できましたか?
「そうですね。サネもヒョヌンも、楔のパスをしっかりと潰しに行けるし、身体能力も高い選手です。そうした能力を試合の中で引き出すのは僕の役割のひとつなので、それを自分が、どれだけやれるのかということと、併せて、自分の特長を、2人により深く理解してもらわなければいけないということもありますね。それは、練習と試合を重ねるごとに、良くなっていくものだと思っています」

Q:開幕は鳥栖戦です。相手も、かなり気合いが入っているようです。
「勝ったら普通の試合以上の勢いを得られると思いますし、負けてしまったら、普通の試合以上のダメージを喰らうと思うので、何としても勝ちたいですね」

Q:サポーターも非常に盛り上がっています。アウェイチケットは完売です。
「それは本当にありがたいですね。去年の終盤は、すごくサポーターに助けてもらいましたが、あの勢いを今年も続けていきたいので、今年もやれるというところを見せなければいけません。開幕戦を楽しみにしていますし、しっかりと集中して準備したいと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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