「football fukuoka」中倉一志

ひとつずつ戦うだけ(井原監督)

内容:練習後の共同囲み会見
日時:2016年4月13日(水)
場所:雁の巣球技場

Q:地震の影響で、週末は寝られない選手もいたようですが、今日の練習をご覧になって、選手のコンディション面は、いかがですか?
「試合をやっていないので、疲れはそれほどないと思いますし、メンタルのところは、次に向けてというところでやってくれているので、ピリピリとした雰囲気でやってくれていると思っています」

Q:イレギュラーな状況になってしまいましたが、チームとして、何か影響はありそうですか?
「試合間隔が少し空いてしまいましたし、中止になった試合が、1stステージ中のどこかに入ってくるので、日程が変則的になり、それがどう転ぶかということもありますが、それは仕方のないことですから、我々は、すべての事を前向きに考えて行くしかないと思っています。1試合少なくても、順位的には変わっていないということもありますしね。リーグ戦は、ナビスコから中3日でG大阪と対戦するわけですが、今の我々は結果を出すことしかないので、ひとつ、ひとつ戦っていくしかないかなと思っています。ナビスコカップも含めて、チームの勢いというものに、しっかりとつなげていきたいですね」

Q:仙台には、どんなイメージを持たれていますか?
「ここのところ上位との対決と言いますか、広島、G大阪、浦和、その前は名古屋と対戦し、リーグ戦では4連敗と結果は出ていないですけれども、ナビスコカップでは首位ですからね。それに、うちとは5月8日にリーグ戦で対戦しますから、その前哨戦でもあり、ナビスコのグループリーグを突破するということも含めて、非常に重要な1戦と位置づけていると思います。一方、我々は消化試合が1試合少ないわけですけれども、勝てば勝点で並べるので、上を目指して戦うのは当然ですし、そこは意識して臨みたいですね」

Q:仙台は怪我人が多いようですが、どの辺のポジションを気を付けたいと思いますか?
「ハモン・ロペスを含めて、前線にはいい選手が揃っていますね。ただ、怪我人が多いので誰が出てくるか分からないところがあります。ウィルソンも怪我のようなので分かりませんし。その辺の情報も分からないので、結局は、当日にならないとメンバーは分からないんじゃないかと思いますね。でも、チームのスタイル的には、全員がしっかりと守りながら、攻撃はアグレッシブに両サイドを起点にして組み立ててくるという印象はあります。浦和戦、あるいはG大阪戦では、シュート数では圧倒されましたけれども、攻撃のところではアグレッシブさを感じましたし、ここのところ3失点する試合が続いていますが、内容は、決してそれほど悪いとは思えないですね。力のあるチームですから、こちらも、しっかりと対策しないといけないと思います。前の2人が誰になるかは分からないですけれども、両サイドはサイドハーフを含めて、上手く攻撃に関わってくるので、しっかりっ抑えつつ、点も取らないといけません。我々は、あまり得点を挙げていませんし、リーグ戦では一番少ないわけで、攻撃のところで、しっかりと結果を出す必要があります。シュート数を増やすことが出来れば、ゴールの確率も上がるでしょうし、チャンスが少なくてはゴールを取るのも難しくなってしまいます。もちろん、そういう状況の中で、少ないチャンスを決めて勝ったりしているわけですが、やはり、攻める回数は増やしたいと思いますね」

Q:名古屋戦が中止になったことで、仙台戦は中9日ですが、その後は中3日、中4日と試合が続きます。メンバーを選ぶ難しさがあるのではないでしょうか?
「そうですね。どうしようかなというところはあります。仙台戦の後は、G大阪、F東京と続きますし、我々は1試合空きましたけれども、仙台は中3日での試合ですから、そういうことも踏まえと、しっかりと考えて、一番いい選択肢を選んでいくしかないですね。最後まで悩んで決めたいと思います」

Q:先ほども仰いましたが、リーグ戦での対戦がすぐにやってくるということで、お互いに探り合いというか、手の内を隠した戦いになるようにも思います。
「そうは言っても、スタイルと言いますか、チーム自体のやり方は変わらずに人が代わるだけだと思うので、ナビスコでしっかりと勝っておくことがリーグ戦にもつながると思っています。ですから、当たり前ですけれども、勝利を目指して戦いたいと思います。探り合いということで言えば、どういうメンバーで来るのかというところでしょうが、それはこちらも同じですし、怪我人の回復状態にもよりますから、仕方ないかなと思います。システムのところで言えば、前節の対戦相手が浦和だったので、4-5-1のような形で戦っていましたけれど、基本は4-4-2、あるいはメンバーによっては、トップ下のようなところに人を置いた4-2-3-1ですが、果たして、我々相手にどのような形で来るのかというところは、探り合いのひとつになるでしょうね。うちも、しっかりと対策を練って臨みたいと思います」

Q:話は変わりますが、オリンピックの組み合わせが決まりました。アビスパにも候補選手が2人いて、このあとリーグ戦を抜ける期間もある可能性がある中で、チームとして、どのように戦っていTれるおつもりでしょうか? 
「トゥーロンから本大会まで、メンバーに選ばれれば、間違いなくリーグ戦はいない状況ですが、それを前提に今シーズンを始めていますし、メンバーに選ばれれば、それはチームにとっても素晴らしいことですね。それを想定した中でメンバー編成をしていますし、五輪代表に選ばれれば、アビスパからは初めてのことになりますから、とにかく、頑張ってほしいと思っています。ここ1カ月のパフォーマンスが最終的な決め手になると思いますし、亀川、金森の2人も、すごく気持ちは入っているはずです。代表に選ばれれば、チームにいないことがあるのは仕方のないことですし、逆に言えば、他の選手にチャンスが回ってくるということでもありますし、あんまり心配はしていません」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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