「football fukuoka」中倉一志

ナビスコ杯 vs仙台 井原監督コメント

2016Jリーグヤマザキナビスコカップ/Bグループ 第4節
日時:2016年4月20日 19:04キックオフ
会場:ユアテックスタジアム仙台/5,956人
結果:ベガルタ仙台0-0アビスパ福岡

◎井原正巳監督;
Q:試合を振り返って
「いま熊本で大きな地震があって、それによって亡くなられた方や、現在、避難されていらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。今日は、そういう方たちのために、九州代表として、しっかり勝って、少しでも勇気や元気が与えられるように戦うことを心掛けようと選手に伝えて、試合に臨みました。結果的に引き分けということで、勝点3を得ることはできませんでしたが、90分間に渡って、選手たちは最後まで、その気持ちを持って戦ってくれたと思います。また、福岡からもサポーターが来てくれましたし、非常に感謝しています。さて、仙台よりも消化試合が1試合少ない中で、今日勝てば勝点が並ぶという状況の中、決勝トーナメントに進むために勝点3を狙うということで試合に入りました。仙台はメンバーをローテーションしてきて、我々も何人かメンバーを変えて、リーグ戦とは少し違うメンバー構成になりましたが、非常にコンタクトの激しい、お互いの気持ちが入った好ゲームだった思います。ただ、我々の最後のところの質と言いますか、ゴールに押し込む、流し込むというところが少し足らなかったのかなと思います。カウンターからのいい形や、流れの中からゴール前までボールを運ぶことはできていたのですが、最後のゴールを奪うという力が足りなかったのかなと思います。また、中3日でリーグ戦がG大阪とありますので、そこに向けて、まずはコンディションをしっかりと調整し、リーグ戦では勝ち星がありませんから、なんとか勝てるように、しっかりと準備をしたいと思います」

Q:今日は邦本選手、冨安選手と、若い選手が先発しましたが、彼ら2人のプレーぶりに付いて、監督の評価をお願いします。
「コンタクトが厳しく、プレッシャーも激しいJ1のレベルの中で、若い選手がどれだけできるのか、今日は非常に注目していました。結論から言えば、本当に堂々と自分たちのプレーを見せてくれたと思います。2人とも、昨年に公式戦に出ていますし、邦本に関しては、今年もJリーグの試合に出ていますから、自分の持ち味は出してくれたのではないかと思っています。そして、J1レベルの選手は、球際の強さや、プレッシャーが厳しい中で、しっかりと自分の速い判断でプレーしているのだということを、肌で感じてくれたのではないかと思っています。同時に、もっと、もっとやれるのではないかという想いもあります。それでも、邦本であれば、攻撃の中でアクセントを付けるプレーというものを見せてくれましたし、冨安の場合は、前半は少しミスがあって、堂々と地震を持ってプレーするという場面が少なかったと思いますが、最終的には、90分間に渡って走り続け、精力的にプレーしてくれました。まだまだ、2人ともこれから伸びていく選手なので、今日の試合をいい経験にして、また成長してくれればと思います」

Q:熊本で地震があり、今日の試合に向けての準備にも様々な支障があったと思います。どのような準備をされ、どのようなお気持ちで、今日まで過ごされたのでしょうか?
「さいわい、福岡の練習場等には被害がなく、試合が中止になった当日も練習をすることができたので、この試合に向けての準備はしっかりと出来ました。選手の気持ちの部分では動揺もありましたが、しっかりと気持ちを切り替えて、被災された方、避難されている方のためにも、九州の代表として、しっかり頑張ろうという意思統一は、今日の試合までの準備期間でやれたと思いますし、被災された方たちの想いも背負って、今日のゲームをすることが出来たと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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