「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 YNC第5節・横浜FM-福岡】終了間際の逆転負けも収穫あり。「次につながる内容」(井原正巳監督)

2016Jリーグ ヤマザキナビスコカップ Bグループ第5節
日時:2016年5月18日 19:34キックオフ
会場:ニッパツ三ツ沢球技場/5,133人
結果:横浜F・マリノス2-1アビスパ福岡
得点:[福岡]平井将生(31分)、[横浜]兵藤慎剛(73分)、伊東翔(90+4分)

井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は、ナビスコカップ第5節、我々は消化試合が1試合少ないので4試合目ですが、今日、マリノスに勝てば勝点8になって決勝トーナメント進出に近づけるという状況の中での試合でした。マリノスも、我々よりも勝点が1少ない状況で、メンバーは多分代えてくるだろうという想定で、我々も、リーグ戦とはメンバーが代わる中で、自分たちの力を出し切ろう、勝ちに行こうという話をして試合に入りました。今日は3バックのシステムで行きましたけれど、若い選手も含めて、90分間、自分たちがやろうとしているサッカーを表現してくれたと思いますし、積極的に前に行こう、ボールをつなげるところは、しっかりとボールをつないで攻めに行く姿勢というのは、90分間、持ち続けてくれたのかなと思っています。後半に入って、PK、そして最後の失点というところで逆転負けという結果に終わりましたが、十分に次につながる戦いだったと思います。ナビスコカップのリーグ戦は、また残り2試合ありますので、その2試合である鳥栖と新潟にしっかりと勝つことができれば、次のラウンドに進む可能性はあると思います。ナビスコカップの方は切り替えて臨みたいと思います。また、リーグ戦の方は、中2日で柏との試合が控えていますので、しっかりとコンディション調整をして臨みたいと思います」

Q:ゴールを決めた平井選手や、前節に続いて先発出場した邦本選手など、素晴らしい出来だったと思いますが、その2人について、監督の印象を教えてください。
「2人とも、それぞれの持ち味を出してくれたと思います。平井はゴールも取ってくれましたし、彼のスピードを活かした形での攻撃のリズムというものは作れていたと思います。結果として勝利につながらなかったのは残念ですけれども、非常にいい飛び出しも、何度もあったのかなと思います。また、邦本は、今日はシャドーでスタートして、最後はボランチの位置でと、ふたつのポジションでプレーしましたが、彼の持ち味である、しっかりとボールをキープして時間を作ることや、リズムを作ること、あるいは、スルーパスというところでも、ボランチの位置から決定的なボールを出せていたと思います。彼らしいプレーは発揮してくれたかなと思っています。まだまだ伸びしろのある選手ですので、こういう経験を積みながら、もっと、もっと伸びていってほしいと思っています」

Q:冨安選手も90分間に渡って、非常にいいプレーをしていたように思います。どのようにご覧になっていますか?
「彼はナビスコは2試合目で、1試合目の時よりも今日の方が落ち着いてプレーしていました。つなぎ役として、守備のところでは、前から中盤のところを潰す、そういう意識は90分間、持ち続けてくれたと思います。非常に運動量もありましたし、彼も持ち味を十分に出してくれたかなと思います。攻撃のところは、最後、惜しいところまではいきましたけれども、攻撃の部分は、まだまだ伸びしろを持っている選手なので、そこを伸ばしていってほしいなと思います」

Q:失点のところは、もったいないPKと、最後は競り合いの中で入れ替わられてしまったものですが、監督として、もうちょっとこうやってほしいというところはありませんか?
「あの辺は、その前のシチュエーションであったり、球際の強さであったり、そういう細かいところを突き詰めていくしかないと思っていますし、後半は、攻撃が雑になり、カウンター合戦のようなゲーム展開になってしまったというところで、それがボディブローのように効いて来て、ディフェンスのところで、少し集中力に欠け、球際のところが少し弱くなってしまったのかなと思います。反省として、次に生かしていかないといけないと思いますし、ディフェンダーとしての視点で言えば、やはり、ああいう局面で、しっかりとファールをしないで対応することが必要だと思いますし、競り合いのところでも、やはり、しっかりと跳ね返す力がないと、サッカーは、ああいう失点というものは起こりうるものです。いずれにせよ、失点に至る過程と、競り合いのところの最後の強さ、90分間、粘り強く集中力を保つこと、そういう姿勢を続けていくしかないのかなと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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