「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1-2nd第10節・福岡-磐田】狙い通りも敗戦。「勝つための力が今日はなかった」/井原正巳監督(福岡)

2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第10節
日時:2016年8月24日(水)19:04
会場:レベルファイブスタジアム/10,059人
結果:アビスパ福岡2-3ジュビロ磐田
得点:[磐田]アダイウトン(9分)、[福岡]城後(16分)、為田(60分)、[磐田]アダイウトン(63分)、パパドプーロス(69分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は夏休み最後のリーグ戦のホームゲームということで、多くのサポーターが駆けつけてくれた中、何とか勝点3をもぎ取って、カップ戦の中断に入りたいという想いがあったのですが、2-3という形で敗戦をしてしまい、本当にサポーターの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。今日はジュビロ相手に、我々システムを変えて臨みました。やろうとしたサッカーをできたと思いますが、それでも結果がついてこないというのは残念ではありますが、それが現在の我々のチーム力、そして私の力のなさなのだと思っています。本当に、内容的には非常に良いゲームだったと思います。それを結果につなげられなかったのは、我々のJ1で勝つための力というものが、今日はなかったということだと思います。あとは、やはり失点のところはミスが重なり、ジュビロには決めるべき選手がいるというところでの差になってしまったという反省はあります。残り7戦、まだ終わっていないので本当に奇跡、ミラクルを信じて我々やるしかありませんし、いつも言っていますが、本当にサッカーは何が起こるか分からないという気持ちを持って、可能性がある限り、ファイティングポーズをとってやっていきたいと思います。この後、天皇杯、そしてルヴァンカップとカップ戦が続きますし、もちろんタイトルが懸かっているので、チームでもう1度リフレッシュして、チャンピオンを狙って、もちろん、ルヴァンカップの方は準々決勝なので、良いゲームをして次のラウンドへ進めるように、またしっかりとやっていきたいと思います」

Q:今日の試合で3-4-3のシステムで臨まれた意図についてと、両WBのポジションを入れ替える時間帯があったと思いますが、それは監督の指示だったのでしょうか、それとも選手の判断なのでしょうか。
「ジュビロが、ここ数試合3バックでやっているということと、2トップの2人が強烈なので、まずは守備のところをしっかりとオーガナイズしながら、必ずカウンターを狙うチャンスがあるので、サイドを突破できるイメージをもってゲームに入りました。そこは狙い通りの形が作れたと思いますし、攻撃のところでは、何度もクロスが上がり、惜しいシーンも作れたと思います。それは、ジュビロを分析した上での判断でした。亀川と駒野が入れ変わったのは、今日は、セットプレーは駒野が全部蹴るということをチームの約束事にしていましたから、その流れで右左がローテーションするということは、ゲームプランに入っていたので。そこは問題なくやれたというところです」

Q:先ほど監督も守備について言及されていましたが、開幕から同じような失点が続いています。死に物狂いでやるということですが、そこを修正していかないと残留は厳しいと思います。どのようにすればミスからの失点が減るのか。その辺りは監督どのようにお考えでしょうか。
「それが分かればそういうトレーニングしていると思います。オーガナイズをしっかりやりながら自分たちの守備というものができている時は失点していないのですが、今日の1失点目は、オーガナイズの中での1本のパスからのミスと言えばそれまでなんですけれども、何かの原因があると思いますし、それが個人なのか、グループなのかというところも含めて突き詰めていくしかないと思います。僕は守備出身なので、失点というのは個人のプレーだけではないと思うし、いろんな要素が重なって失点するものだと思うので、そういうところも含めて、しっかりとチームとして分析し、残り7試合で失点を、より減らすために努力していくしかないと思います」

Q:1stステージと比べて複数失点が増えてきていますが、それは1stステージ守れていた部分ができなくなっているのか、または相手の分析によるものなのか、それともチーム内の心理的な部分の影響があるのかどの要因が大きいのでしょうか。
「いろいろな要素があると思いますし、いま、おっしゃった部分も重なっていると思います。あとは、勝ちたいというところで、前がかりになったところを狙われている部分もあると思いますし、1つの要素ではないと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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