「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第3節 福岡-京都】「90分間を通して前に出るということを、選手が実践してくれた」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第3節
日時:2017年3月12日(日)14:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/7,586人
結果:アビスパ福岡 2-1 京都サンガ
得点:[福岡]山瀬(3分)、ウェリントン(71分)、[京都]仙頭(73分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日はホームでの2戦目、Jリーグ第3節の試合でしたけれども、開幕戦が黒星スタートだったので、今日のホームゲームは何としても勝とうということで臨みました。リーグ戦に関しては、昨年の7月から勝っていなかったので、大勢のファン、サポーターの方に足を運んでいただいて、そのみなさんに勝利をプレゼントできて良かったなと思っています。試合の方ですが、京都のメンバーについて、怪我人等の関係で、誰が来るのかなというのがありましたが、システムはいつもの形で来るだろうと予想して戦いました。ポイントは、とにかく、ゴールに向かう姿勢を90分間続けていこうというところでした。前節、開幕戦と、後半に少し受けてしまい、なかなか前へ進めなかったという反省を活かして、90分間を通して前に出るということを、選手が実践してくれたかなと思っています。最後に危ないシーンもありましたが、全員の力を合わせて勝ち切るというところも、したたかにやってくれたのではないかと思っています。この連勝は次につながると思いますし、九州ダービーが次のホームゲームでありますから、それに向けて、いい準備をしていきたいと思います」

Q:いい形で試合に入って、ゴールを挙げて、そのあと、ゲームをコントロールするよう時間帯が続きましたが、あの辺りは、少し意図して落ち着かせたという感じだったのでしょうか?
「そうですね。ゲーム展開も関係していると思いますし、選手たちが落ち着いて自分たちのボールを大事にしようというところと、京都さんの狙いというものが、ある程度、分かってきたというのもあったと思います。京都さんは、最終ラインとボランチのところでボールを支配しながら、サイドに散らしてという形が中心だったので、我々も受けるだけではなくて、前から行く時は行く、下がる時は下がるというメリハリは、ある程度、しっかりとできたのではないかなと思います。ただ、後半にあまりにも下がり過ぎると相手を受けてしまうことになるので、そこは、ここ2戦の修正点として、とにかく前へ行けと言ってきたので、後ろはびびらず、前線が前に行くことで、連動して前へ出ていけるというシーンも何度かあったと思います」

Q:移籍してきた山瀬選手が先制ゴールを含め活躍しましたけれど、彼の評価を教えてください。
「本当にプロフェッショナルな選手ですし、今まで培ってきた選手としての力を、我々のチームに還元してくれていると思います。攻撃の面に関して言えば、サイド、ボランチ、トップ下と、いろんなポジションがこなせますし、いま我々の攻撃面でのアクセントになってくれていると思います」

Q:ウィリアン ポッピ選手がホームゲーム初出場で、いい活躍も見せてくれました。彼の評価についても、お聞かせください。
「試合時間を少しずつ増やして使っていこうと考えていましたし、彼自身の調子も上がってきているので、今日はウェリとのコンビで起用しました。トレーニングマッチで試したこともありますし、前もできますし、サイドのできる選手で、非常に状態が上がってきているのかなという印象があります。今日のアシストも素晴らしいボールでしたし、あとは彼にゴールが生まれれば、また乗っていってくれるのではないかと思っています」

Q:實藤選手を最後の交代カードで使いましたが、その意図を教えてください。
「京都さんは、パワープレー気味に戦って来ることが多かったですし、今日はケビンも、闘莉王もいなかったので、その2人に比べれば、高さでの脅威というのは、少しなかったと思いますが、それにしても、交代で入ってきた選手を含めて、そういう状況が増えることは予想していました。また、両サイドがシステム的にはアンマッチな状態なので、終盤に勝っている状況であれば、ミラー的にやっていくという意図があり、ラストの時間は、そういうふうに行こうと準備はしていました。その辺は、しっかりと統一できていたと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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