「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント 天皇杯2回戦 福岡-宮産大】「泣きそうになるくらい、ぐっと来た」/中原貴之/山ノ井拓己

第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦
日時:2017年6月21日(水)19:00キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/1,249人
結果:アビスパ福岡 4-2 宮崎産業経営大学
得点:[福岡]三島(3分)、城後(25分)、石津(56分)、[宮産大]野川(76分)、山下(87分)、[福岡]中原(90+2分)

◎中原貴之選手;
Q:久しぶりのゴールでしたが、ゴールの瞬間のすごくうれしそうな表情が印象的でした。
「そうですね(笑)。大学生相手の天皇杯の初戦ですけれども、点が取れたことが、素直に嬉しかったというところですね」

Q:すごく気持ちの入ったゴールでした。
「右の腿です。どこかしらから抜けてくると思って走っていて、どこかに当たればいいと思っていたので、あそこに詰めていてよかったです」

Q:1点リードはしていましたけれど、なんとなく雰囲気が良くない時間帯だったので、あのゴールで試合の印象が随分変わりました。
「2失点というのは、正直良くないし、最後にバタついてしまったというのがあったし、大学生相手に、しっかりと0で終わらなければいけないというのもありましたね。それでも最後に点を取ってとどめを刺せたのは良かったですけれども、まだしっかりとしなければいてけない部分もあると思います」

Q:サポーターのみなさんも、中原選手が出てくるのをずっと待っていました。交代する時には大きな拍手と声援が起こりまして。
「本当にうれしかったですし、ピッチに入ってすぐ泣きそうになったくらい、ぐっときました。本来なら、離脱してから1年1カ月になりますけれども、復帰してもいいくらいの時間は経っていたので、みんなの前でプレーすることができてよかったです」

Q:今度はリーグ戦での復帰が目標になりますね。
「いつでも出られる準備はしているつもりなので、チャンスをもらえた時に力を出せるように、また明日からしっかりとやっていきたいと思います」

◎山ノ井拓己選手;
Q:公式戦デビューになりました。まずは感想を聞かせてください。
「失点してしまったのは心残りですけれども、自分だけのプレーを考えれば満足はできました」

Q:井原監督も、すごくふてぶてしく、自分のプレーをしていたと評価されていました。
「気負ったら負けだと思っていますし、ゴール前に立ったら歳なんか関係ないし、むしろ自分が引っ張っていこうと思ってやっていたので、チームの中でも誰よりも声を出していたと思います。逆に失点の場面では、今はつながなくていいと言っていたのに、結局それが味方の選手に届かなくて失点してしまったというのは、自分がまだ信頼されていないんだなと、少し思いました。神山さんだったり、杉山さんだったり、兼田さんだったら、もっと周りの選手の心に響いたんじゃないかなと思うので、もっと練習でいいプレーして、仲間からの信頼を勝ち取りたいです」

Q:今日は勝って結果が出ましたから、リーグ戦も、次の天皇杯も、チャンスがあるんじゃないですか?
「杉山さんも、神山さんも、そろそろ復帰してくると思うし、いまは正直、他力な部分で出られている部分があるので、次は他力ではなくて、みんなが復帰しても自分の力でレギュラー争いができるように頑張りたいですね。実力がないと真の信頼を得ることはできないので、仲間やコーチ、監督、サポーターのみなさんにも、山ノ井を出してほしいと思われるようなプレーができるように頑張りたいです」

Q:サポーターのみなさんの声は届いていましたか?
「はい。何回もコールしていただきましたし、そのたびに自分はゴールを託されているんだと感じて、その力を得て味方を鼓舞することもできました。観客数は少なかったですけれども、サポーターのみなさんの声は、とても響いていたので、この前の名古屋戦のように満員のスタジアムで、あのコールを聞きたいと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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