「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第21節 福岡-岐阜】「勝点に関しては満足しているが、まだ半分が終わっただけ」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第21節
日時:2017年7月1日(土)18:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/8,858人
結果:アビスパ福岡 1-0 FC岐阜
得点:[福岡]ウェリントン(64分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は前半戦最後の21戦目、岐阜さんが相手の試合でしたが、多くのサポーターが来てくれて声援を送ってくれたことで、なんとか勝点3を取ることができました。岐阜さんは、今シーズン、監督が代わって、非常に攻撃的なチームに変わっているという分析のもと、我々はシステムを少し変えてゲームに入りました。前半は特にボールを動かされて、少しボールを持たれる時間帯もありましたけれども、一応、想定内のゲーム運びだったかなと思っています。後半、チャンスをしっかりとモノにしていこうというところで、運よくPKが取れたというのも大きかったと思います。欲を言えば、後半、チャンスがあった中で、だめ押し点を決められれば、よりしっかりとゲームを締めることができたと思うのですが、まずは厳しい暑さの中で勝点3を取れたことが次につながると思います。まだまだ、シーズンは残り半分あります。また1週間後には次のゲームもあります。この順位をキープできるように、しっかりと準備をしていきたいと思います」

Q:前半はやられてはいませんでしたが、点を取りに行くというところでは上手くいっていなかったように思います。後半を迎えるにあたって、点を取るという意味で、どのような部分を修正されたのでしょうか?
「前半は相手のボールのビルドアップが3バック気味になっていて、庄司選手が下がってゲームを組み立てていたので、我々のシステム的には、そこまで高く行くのかどうかというところで、少しそこでボールを動かされて、ボールを奪う位置が下がってしまったという感じはあります。その流れで、なかなかいい形で前へボールが運べなかったかなと思います。立ち上がりは良かったんですけれども、途中から、少し相手に支配されるというシーンもありました。後半は、プレスをかけるところでは、もう少し前からしっかりとかけるというところと、必ずスペースが空いてくるので、マイボールをしっかりと自分たちで保持しなが押し込もうというところで、選手たちがやってくれたかなと思っています。岐阜さんが我々のディフェンスの所へ選手が多く入ってこなかった分、しっかりと我々のディフェンスも対応してくれたと思いますし、取ったボールをカウンターにつなげることができたので、そこは上手く修正できたのではないかと思っています」

Q:これで前半戦が終わりましたが、前半の総括という意味では、どのように考えていらっしゃいますか?
「ここまでの勝点数に関しては満足はしていますが、まだまだシーズンは続きますし、まだ半分が終わっただけです。攻撃のところ、守備のところも含めて振り返れば、完封のゲームが11試合ありますし、目標としていた1試合1失点以下という数字は達成できているので、その堅守というところは、後半戦もしっかりと続けていきたいと思っています。その一方で、攻撃のところのバリエーションは、もっと、もっと、精度を上げていくことが必要だと思います。後半戦は2巡目の対戦ですし、我々が首位にいるということも踏まえて、対戦相手は必ずいろんな策を練ってくると思いますので、それに対抗できるように、もう一度前半戦を振り返って、後半戦につなげていきたいと思っています」

Q:前半の終盤戦は、自分たちで主導権を持ちながら、苦しい中でも勝点3を取るという強さを身に着けてたように感じます。監督は、どのように見ていらっしゃいますか?
「いえ、まだまだだと思っていますし、今日の前半も苦しい、我慢の戦いだったと思います。ただ、選手たちが、そういう流れが悪い中でも、しっかりと失点せずに耐えられる力は付いてきたのかなと思いますし、後半に入ると、前半の悪い流れを修正して我々のゲームにするという試合が増えてきているというのは感じています。選手たちが試合の中で感じたことや、修正点すべき点として整理したことや、我々スタッフから提示した修正案という部分を、しっかりとゲームの中で表現してくれているというのが、そうしたことにつながっているのかなと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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