「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第25節 福岡-山形】「2点を取ってからの試合運びを修正をして町田戦に準備したい」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第25節
日時:2017年7月29日(日)18:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/7,127人
結果:アビスパ福岡 2-0 モンテディオ山形
得点:[福岡]ウェリントン(47分)、石津(63分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は暑い中、大勢のサポーターが来てくれました。前節、ホームで痛い負け方をしていたので、今日は連敗をしてはいけないという中で、サポーターが大きなパワーを送ってくれて、何とか結果を出すことができ、本当に良かったなと思っています。山形さんは、前節、首位の湘南さんに3-0で勝ったということで、勢いを持ってやって来られるということ、また、山形さんは、ここ何試合かシステムを変えて戦われているという中で、我々も今日は4バックでスタートしました。アグレッシブに前から行こうということで臨みましたが、前半から、いい形でゲームには入ってくれたと思います。前半のうちに点が取れれば、もっと良かったですし、結果としてこじ開けられませんでしたが、後半のいい時間帯に1点を取り、追加点も奪って、いい形でゲームを進められたと思います。ただ、2点を取ってからのゲーム運びということに関しては、今日は本当に問題があったなと感じています。勝ったから良かったものの、失点、もしくは同点に追いつかれ、逆転されてもおかしくないゲームだったのかなと思います。そういう部分を勝ってポジティブに反省できることは良かったことだと思いますが、今日の後半の2点を取ってからのゲーム運びを、これからしないように修正をして、次の町田戦に準備したいと思います。前半戦の対戦では、10人の町田さんに3点をぶち込まれて逆転されてしまったので、そのリベンジができるように頑張りたいと思います」

Q:ウォン ドゥジェ選手を先発で起用されましたが、決断に至った理由と、彼の今日のプレーぶりについての評価をお願いします。
「練習は、かなり前から一緒に我々のメンバーとやっていましたし、その中で、彼の存在感というものを他のメンバーが認めだしているというところと、CBとボランチの両方をこなせる強さ、スピードを持ち、ボールをしっかりと配れる特長を持った選手ですので、今日は、最終ラインに置くよりも、ひとつ前のボランチで彼の能力を発揮してもらおうということでした。まだまだ言葉の問題とか、チームの約束事を彼自身が理解していないところもありますけれども、そこはみんなで助けていこうということで、今日の起用に至りました。攻守に渡って、十分に、しっかりと仕事をしてくれたと思っています」

Q:ウォン選手と仲川選手に関して、これまでJの出場経験があまりない選手を、対外試合をしないまま公式戦で起用するということは、あまりなかったように思います。その辺りの意図があれば教えてください。
「ウォンの場合は、トップチームと一緒のゲームは一度もしていないのですが、トレーニングをしていく中で、彼の力、立ち位置というものは、ほかの選手も認めてきている段階にあると思いますし、先発で起用しても、『彼をどうして使うのか』という疑問を持つ選手は誰もいないと思うので、先発で起用しました。仲川に関しては、まだ合流して3日しか経っていませんが、前の選手は個の力でゴールにつながるプレーができますし、組織的なプレーという意味では、ある程度、ごまかしの効くポジションでもあるので、彼の個の力というものを公式戦で試したいということと、彼をこういうゲームで起用することで、彼の力を、チームメイトに理解してもらえるだろうということがありました。また、彼自身も昇格のために来てくれているので、そういう気持ちを両方に生かせればなということもあり、思い切って決断しました」

Q:監督は、2点取ってからの戦いぶりを問題視されていましたが、これからの戦いに向けて、どのような部分を修正すべきだとお考えでしょうか?
「2点取ってから、どういう形で試合を運ぶかということに関しては、しっかりと守備から入らなければいけない中で、どうしてもカウンターを狙って、もう1点取ろうという気持ちが先に出てしまったり、コンパクトな守備ができずに間延びして、真ん中を使われたり、縦パスを入れられたり、サイドから簡単にボールを入れられて、フリーでシュートを打たれるシーンがありました。2点を取ったからこそ、まずは強固な守備ブロックを作り、ボールを誘い込みながら、奪ったボールを、したたかにカウンターを狙うという流れを、もう少しできればなと思っています。サイドの守備、真ん中からの守備というものが少しルーズになっていました。途中から入った選手もいますし、仲川は、チームとしてのやり方を理解していないところもありますが、その辺はトレーニングで、しっかりと修正していきたいと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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