「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第29節 名古屋-福岡】「ずるずる行くのか、もう一度這い上がるのか、我々次第」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第29節
日時:2017年8月20日(日)18:03キックオフ
会場:パロマ瑞穂スタジアム/13,914人
結果:名古屋グランパス 3-1 アビスパ福岡
得点:[福岡]三門雄大(11分)、[名古屋]シモビッチ(19分)、青木亮太(61分)、イム スンギョム(78分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「多くのサポーターが名古屋まで来てくれたのですが、結果、勝点を取れず、声援に答えることができずに申し訳ないと思います。
名古屋さんは、ここのところ4連勝中で、攻撃の爆発力がある中で、それを受けるのではなく、前から守備をしていこうというところはゲーム前のプランとしてありました。立ち上がりはいい形で入れたと思いますし、いい形で先制点も奪えたと思います。けれど、試合の経過とともに徐々に圧力を受けて、少しずつボールに行けなくなり、受けてしまう時間が増えてしまったかなと思います。もちろん、力のある選手が前に揃っているというのもあると思いますけれども、追いつかれて、後半は完全に名古屋さんのゲームになってしまったかなと思っています。前半戦の借りを返されたかなという形で、特に後半は、なかなかいい形の攻撃ができず、押し返すことができなかったので、そこは少し力の差を認めざるを得ないのかなと思っています。ただ、我々の方が順位が上にいるわけで、このままずるずる行くのか、もう一度這い上がって上を追いかけていくのかは、我々次第ですので、また福岡に戻って、しっかりと準備をして次のホームゲームに備えたいと思います」

Q:守備、攻撃ともに後半はいいところが出ませんでした。相手の素晴らしさもありましたが、こちらの課題を挙げるとすれば、どのようなところでしょうか?
「奪ったボールをなかなか前へ運べなかったり、中盤のところから前のパスで、前線が動き出しているのに上手く使えなかったりという状況でした。今日は背後への飛び出しに特長があるテル(仲川)、リキ(松田)でスタートして、立ち上がりこそ彼らを使えたのですが、そのあとは、タイミングが合わなかった、前を見れなかったり、効果的な形で前に入っていくことができなかったかなと思っています。そこが攻撃の修正点になると思います。
守備に関しては、しっかりと連動して前から行くということでしたが、立ち上がりは、その意識があったと思いますし、点も取り、前から行けているときは問題なかったと思います。けれど、少しずつ体力が減少したことも含めて、段々前からいけなくなって、 サイドで余裕を持ってボールを動かされ、体力的にさらに消耗され、絞りどころがなくなってしまったというのがあります。それでも、オーブンプレーの中では、最後のところは粘り強く守れていたのかなと思っています。1点は仕方ないと思っていましたし、セットプレーから2点を取られてしまいましたけれども、そこのところはこれからの反省点になると思いますし、防げた失点ではなかったかなと思っています」

Q:今シーズン初の連敗ということで最初の試練になると思いますが、今後、どのように立て直していこうとお考えでしょうか?
「ここまでは連敗せずにやって来たのですが、長いシーズンでは連敗をすることもあります。こういう苦しい時こそ、もう一度チームがひとつになって、ぶれずに、残りの13試合を戦っていかなければいけません。我々は、まだ自動昇格圏にいるわけで、この順位をしっかりとキープできるように、もう一度チームとしてひとつになることが大事だと思っています。ゲームの反省点は、しっかり振り返って、原点に戻って、これからは総力戦になると思うので、とにかく、メンタルの部分も含めて切り替える、そういうところが大事になってくるのかなと思います。ここまでやってきた結果が今の順位だと思いますし、まだまだ下を向く必要はないと思いますので、前向きにやっていきたいと思います」

Q:次節は、いままで以上に大事なホームゲームになります。
「夏の暑い中での連戦も終わって、1週間、しっかりと準備ができますので、コンディション、メンタルを含めてリフレッシュして、次のゲームに臨みたいと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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