「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第39節 東京-福岡】「また引っくり返せるように、いい準備をしていきたい」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第39節
日時:2017年10月28日(土)15:03キックオフ
会場:味の素スタジアム/5,410人
結果:東京ヴェルディ 0-0 アビスパ福岡

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「雨の中、今日も多くのサポーターが駆けつけてくれて、本当に素晴らしい応援をしてくれました。残り4試合になって勝点3を積み上げていくしかない中で、勝点1に終わってしまったことが本当に悔しいですし、サポーターには申し訳ないと思っています。
ヴェルディさんは4連勝で我々とのゲームを迎えるということで、非常に乗っているチームでしたし、攻撃のところの個の質であったり、カウンターの鋭さというものを警戒していました。その中で、なるべくそういうシチュエーションを作らせないということで、前半は、ある程度前からプレッシャーをかけることで、狙い通りの時間帯というのもかなり作れたと思います。後半は、ヴェルディさんにビルドアップの形を少し変えられて、両サイドが引っ張られて、我々が下がらざるを得ない状況を作られてから、前へ行くことができなくなってしまったかなと思っています。それでも、何とか1点を取って勝点3を取ろうということで選手は頑張ってくれましたけれども、今日は我々にそういうパワーが足らなかっかなと思っています。ただ、90分間を通して久しぶりの無失点試合ができましたし、最後のところで体を張って守る、戦うという姿勢を選手は90分間見せてくれました。そういう部分を残りの3試合にぶつけて、順位は落としてしまったようですが、最後まで追いかけて、また引っくり返せるように、いい準備をして頑張っていきたいと思っています」

Q:岩下選手が前半で交代しましたけれど、その理由を教えてください。
「もともと足の調子が良くなかったのですが、スタートは何とかいけるだろうということで、本人も大丈夫だということだったので先発起用しましたが、前半、ゲームをやっている中で痛みが出たようで、後半は難しいということだったので交代させました。アクシデントによる交代です」

Q:出場停止者が多い中、城後選手が先発しましたが、攻撃の狙いはどういうところにあったのでしょうか?
「今日は、最初は城後、石津のコンビを前で使って、彼らのホットラインであったり、城後のゴール前でのパワーを生かしたいということと、仲川をサイドにおいて、サイドの突破というところからフィニィッシュに持って行こうという意図で今日の形にしました。途中から、後半少し変えたりということもありましたけれども、全体的には、ヴェルディさんが攻撃に出た後のカウンターを狙おうという意図を持って今日の布陣にしました」

Q:結果的に勝点1は取りましたが、勝点3を取らなければいけないゲームだったと思います。その中で、後半は相手のペースになっていたにも拘わらず交代枠を1枚残しましたが、どういう理由があったのでしょうか?
「1枚目はアクシデント、2枚目も松田が足をつってしまっての交代ということで、もう1枚は最後まで少し待って交代をというところを考えていました。また、守備の粘り強さ、バランスというところは、ある程度、試合を通してできていたので、そこを崩して点を取りに行くのか、形を変えて対応するのかというところの判断で、悪くはないとい判断して、このままの形で1点を取りに行ければというところでした。少し引っ張ってしまったというところはありますね」

Q:坂田選手を投入した時に、仲川選手を前に出して、城後選手を右に回したと思いますが、その狙いを教えてください。
「ドリブルも含めて、仲川のゴールへの推進力やスピードというのを生かしたいということです。後半は右サイドに引っ張られて、ディフェンスに割く時間が多くなったこともあり、彼の良さである前への仕掛けをより出したかったので、そのために城後に右サイドで頑張ってもらってというところでのポジションチェンジです」

Q:今日は出場機会があまりなかった選手が多く試合に出たと思いますが、監督として、どのようなアプローチをして送り出されたのでしょうか?
「こういうチャンスと言いますか、誰かが出場停止や怪我で出られなくなった時のために、ここまでみんな頑張ってきているし、そこは自信を持って試合に入ろうということでした。こういうチャンスをモノにできるかどうかというとこについては、彼らがしっかりとやって来たこと、自分のプレーというものしっかりと出してくれれば問題はないと信じて、今日は起用したという感じです。そういうところのモチベーションの話は、新しい選手にはしました」

Q:後半に石津選手に細かい指示を出されていましたが、どのような内容だったのでしょうか?
「相手のビルドアップの時のポジショニングで、ボランチが真ん中に下がって3バックぼくなり、両ワイドがかなり高い位置に貼ってきたことによって、我々の仲川と松田がかなり下げさせられていたことに対する修正ですね。城後と石津のところのポジショニングを含めた話をしたんですけれども、最後まで押し込まれる状態は続いてしまいました。その辺の細かなところの話です」

Q:次節は昇格が決まった湘南との対戦ですが、どのような戦いをイメージされていらっしゃいますか?
「相手は首位の湘南さんですが、我々はホームゲームですから勝つしかないと思っていますし、ひとつ、ひとつ乗り越えていくしかないなと思っています。相手が湘南さんであろうが、他のチームであろうが、それには関係なく勝点3を積み上げていくしかないと思うので、そのために1週間、またしっかりと準備をして、我々の可能性を次につなげるためにも頑張っていきたいと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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