「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第41節 福岡-松本】「気持ちの部分を落とすことなくやっていくことが大事」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第41節
日時:2017年11月11日(月)14:01キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/14,802人
結果:アビスパ福岡 1-1 松本山雅
得点:[福岡]山瀬(42分)、[松本]パウリーニョ(84分)

◎井原正巳監督;
Q:試合を振り返って
「ホームの最終戦に本当に多くのサポーターが駆けつけてくれて最高の雰囲気を作ってくれました。サポーターのためにも今日のホーム最終戦に勝って最終節に望みをつなげようという想いで試合に入りましたが、残念ながら勝点1にとどまり、非常に申し訳なく思っています。
松本さんもプレーオフ圏内をキープしているチームで、我々のひとつ下のチームでもありますし、今日のゲームも厳しいゲームになるとは思っていました。今日は少しメンバーが変わっていましたが、そういう中で、前の3人をしっかりとケアしようというところで試合に臨みました。前半は少し押し込まれましたけれども、それも想定内でしたし、ロングボールを中心に入れてくるだろうということも予想していたので、押し込まれた中でも粘り強く、しっかりと対応してくれたのではないかなと思っています。いい形で終了間際に点を取り、後半はしたたかに追加点を挙げることができればゲームを締めくくることができたのかなと思っています。最後、少し引いてしまった一瞬の隙を突かれての同点ゴールということで、サッカーは難しい、改めてサッカーの怖さというものを感じました。自動昇格という部分については、夜の長崎さんの結果次第ということになりましたが、昇格という可能性がある限り、それが自動昇格なのか、プレーオフに回るのかに関係なく、最後までチームがひとつになって、サポーターのみなさんのためにも、1年で昇格という目標を達成できるように、最後まで、いい準備をして戦っていきたいと思います」

Q:終盤になって、駒野選手に代えて中村北斗選手、三門選手を下げてエウレー選手を投入しましたが、その意図について教えてください。
「相手がシャドーの選手を2枚代えてきて、駒野もゲーム全体のボリュームは悪くはなかったんですが、ディフェンスラインを引き締めるという意味で(中村)北斗を投入しました。その後に同点に追いつかれたということで攻撃的なエウレーを入れましたが、最後に突き放すために、追加点を狙ってということでした。チャンスを作ってくれてシュートシーンもありましたけれども、結果的にゴールを奪えなかったというところはあると思います」

Q:攻撃の部分ですけれども、前半はセカンドボールをなかなか拾えなかったという部分があると思いますが、徐々にリズムを掴んで行きました。ウェリントン選手と周りとの距離感ですとか、ウェリの落としをどうつなぐのかという部分も含めて、今日の攻撃に関しては、どのようにお感じになりましたか?
「前半に押し込まれた理由として、相手がシンプルに前線にボールを入れてきてセカンドボールを狙ってくる、高崎選手は高さがありますし、2シャドーがそのボールを拾ってくるという形でしたが、本当にシンプルに入れてくるボールに対して、我々がセカンドボールに対して一瞬遅れて押し込まれる、そういうことが多かったのかなと思います。その関係で、どうしてもボールがいい形で前に運べない、そういう時間帯が多かったのかなと思っています。チャンスになっているのは、ボールをしっかりと奥に入れて、そこからつなげた時だったと思いますし、ウェリが競り勝ったボール、キープしたボールをサポートできた時は、ある程度、形は作れたと思っていますが、少し距離感が遠かったり、セカンドボールの狙いのところで少し上手くいっていないところもありました。特に前半の最初の方は、松本さんの徹底したウェリ潰しであったり、我々のサイド、特にカメの方は消されていたと思いますし、その辺は、松本さんがしっかりとトレーニングを積まれて、我々のストロングのところを消してきたなと感じました」

Q:夜の結果がどうであれ、最終戦に勝たなければいけないという状況に変わりはありません。最終戦に向けてひとことお願いします。
「最終戦はアウェイの岡山になりますけれども、岡山さんはプレーオフのところからは下の順位になってしまいましたが、力のあるチームですし、長澤監督が3年目の最後のホームゲームになるので簡単なゲームにはならないと思っています。我々は可能性がある限り、勝利をしっかりと勝ち取るために、来週しっかりと準備をすることだと思っています。もちろん、今日の夜のゲームの結果次第ではプレーオフに回る形にはなりますけれども、プレーオフになった場合でも、3位で回るのか、4位で回るのかでは状況が違うと思いますし、プレーオフに回るようになった場合は、最終戦はプレーオフにつながるゲームができるように、残りプラス2試合を意識してゲームに望めればと思います」

Q:前半は押し込まれた部分はありましたけれども、同点ゴールとなったパウリーニョ選手のシュート以外は相手にやらせておらず、非常に守備が際立ったゲームだったと思います。だからこそ勝てなかったことに対してショックが残りそうな気がするのですが、そういう意味では、これからの1週間は、どのようなことを意識してトレーニングを積まれるおつもりでしょうか?
「本当に松本さんがシンブルに攻撃に来た中で、我々はしっかりとした守備ができていたと思うのですが、最後のところの失点のシーンはショックの残るものであったと思います。選手も下を向いて帰って来たり、ネガティブとまでは言いませんが、そういう雰囲気もあるので、まずはそれを払しょくすることが大事かなと思っています。自動昇格の可能性が残ればそれに向かって、プレーオフに回ることになれば、まだ1年でJ1に戻れるチャンスをもらったと思って、前向きにプレーオフの2試合に向けて準備をしていきますし、残り1週間になるのか、3週間になるのかは分かりませんが、いずれにしても、1年でJ1に復帰できるというチャンスがあるわけで、気持ちの部分を落とすことなくやっていくことが大事かなと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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