「football fukuoka」中倉一志

【アビスパ’s Voice】「代表にも入りたい。ミスをなくしてコンスタントにプレーできるようにしていきたい」/山ノ井拓己

内容:練習後の単独取材
日時:2018年2月8日(木)
場所:清武総合運動公園

Q:いい練習はできていますか?
「そうですね。栃木戦では点を取られてしまったんですけれども、ミスはなかったと思うので、そこは良かったなと思います。PKも止めることができて少しは自信にもなったし、そういうことを積み重ねて、周りから信頼してもらえるようになれればいいと思っています」

Q:このキャンプでご自身がテーマにされているのは、どんなことでしょうか?
「GKはフィールドプレーヤーとしての時間も長いので、チームのビルドアップの流れを崩さないようにするということですね。自分の出したボールで次のプレーヤーがやりづらくならないように意識してやっています。それに、代表にも入りたいし、森保監督も宮崎に来ているという話なので、毎日見に来ているというつもりでやっています。もちろん、GKとしてはシュートを止めるところが一番大事なんですけれども、練習に取り組む姿勢を大事にしている監督なので、日々、どのような姿勢で取り組んでいるのかというところの重要性も高いと思うので、それは意識してやっています」

Q:今年はボールをしっかりと動かすというチームのテーマがあって、その中でGKがビルドアップに関わる機会も増えていると思います。その点はいかがですか?
「事前に視野を確保することだったり、パスコースを常に作っておくことですね。練習では、たとえば相手が左から来たら、相手を飛ばしてパスを出すとか、そういうところにチャレンジしています。今日の練習でも、それを意識していて、3、4本展開することができたので、そこは感触的には良かったですね」

Q:雁の巣のトレーニングの時から感じていましたが、キックの精度が高くなったのではないですか?
「いい時はいいんですけれども、まだ波があるので、それを無くしていきたいですね。長所は長所なんですけれども、上手くいかない時もあるので、安定して蹴り続けられるということを意識していきたいですね」

Q:キャンプも残り少なくなりました。どのあたりを仕上げて福岡に戻りたいですか?
「やはりミスのないプレーを心がけて、その中で、キックだったり、止めるところだったり、自分の特長を出していきたいですね。それと今日の紅白戦の2本目では、(岩下)敬輔さんと一緒にやりましたが、敬輔さんがコーチングすることで、守備が締まっているというか、守れているという感覚があって、1人入るだけでガラッと変わったので、本当にすごい人だなと思いました。自分もコーチングをしなければいけないので、敬輔さんのコーチングを聞いて学んでいる最中です。自分の発想とは違う観点からのコーチングもあるんですけれども、それでチームがまとまるし、実際に守れるので、経験のある敬輔さんとやることは、すごく勉強になりますね」

Q:キャンプで一緒にいられるのは大きなことですね。
「本当に復帰してくれて良かったです。いるといないとでは緊張感が違いますし、ミスしたらすごく言われますけれども、そのくらいのテンションでやらないと試合に出た時にやれないし、その緊張感の中でやれれば自信になるし、だから今日の紅白戦は自信になりましたね。そうやってミスのない試合を増やしていけば調子も上がっていくだろうし、井原監督にもアピールしていかなければいけない立場なので、緊張感を持ってミスをしないというのは常に意識しているところですね」

Q:10日のトレーニングマッチは大切な試合になりますね。
「怪我人も出てきているので、どのような形になるのかは分からないですけれども、自分のやれるプレーを出せればプロでもやれるし、けれども、いまはそれがたまに出るという感じで、周りからもそう見られているところもあります。それを『あいつは絶対にできる』と思ってもらえるようになれば信頼も得られると思うので、ミスをなくしてコンスタントにプレーできるようにしていきたいですね」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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