「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第4節 福岡-甲府】「後半早々に失点してしまったことで難しくなってしまった」/井原正巳監督

2018明治安田生命J2リーグ 第4節
日時:2018年3月17日(土)14:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/7,189人
結果:アビスパ福岡 0-2 ヴァンフォーレ甲府
得点:[甲府]ジネイ(50分)、リンス(89分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は大勢のサポーターが駆けつけてくれまして、去年、J1の甲府さん相手に、なんとか、この3連戦を白星でスタートして乗り切ろうという想いで試合には入りましたけれども、残念な結果に終わってしまったことを申し訳なく思っています。甲府さんは、いまルヴァンカップと並行して、過密日程の中、選手をローテーションしながら戦っていて、しっかりとした守備からのカウンターというところは、チームのベースとして非常に持っておられなという印象はありました。そのカウンターを食らわないような形で今日はゲームに入ろうということでスタートしました。前半は何度か危ないシーンもありましたけれども、シュートはそれほど多く打たれてない印象ですし、我々の狙っていたサッカーというものは、ある程度、できたのではないかと思っています。先制点を奪えなかったというのはあると思いますが、後半早々に失点してしまったことでゲームの方が少し難しくなってしまったかなと思います。甲府さんの前の2人の決定力、機動力というものに今日は苦しめられたゲームだったというふうな印象です。選手は最後までゴールを取りに行ってくれたと思いますし、シュートもほぼ互角ぐらいは打っているというふうな印象ですけども、我々はゴールをこじ開けることができずに敗戦になってしまいました。この負けをしっかりと受け止めて、この3連戦は東京ヴェルディ、大宮と、昇格争いのライバルチームとの対戦が続きますので、しっかりと切り替えて、良かった部分は継続し、修正しなければいけないところは修正し、次は中3日の日程ですけれども、しっかりと準備をしていきたいと思います」

Q:ウォン ドゥジェ選手が途中で退場してしまいましたが、ウォン選手の状態と、退場してしまっことによって、ゲームプランに変更、誤算のようなものはあったのでしょうか?
「もちろん、あの早い時間帯の怪我で交代せざるを得なかったので、1人目の交代枠を早々に使わなければならなかったのは、チームにとっては痛かったと思います。ただ、山瀬はしっかりとチームに馴染んでと言いますか、役割を全うしてくれたかなと思っています。怪我の程度は、少し足首を着地した時にひねった形なので、しばらくはかかるかもしれませんが、いまいるメンバーで、この連戦をしっかりと乗り切っていきたいと思います」

Q:今日はドゥドゥ選手がいない中で、前線の形を2トップのようにして、石津選手をトップ下に置く形になりましたけれども、あの形にした狙いと、攻撃全体の問題点について聞かせてください。
「甲府さんも多分3バックで来られるだろうということで、しっかりとマッチアップできる布陣でと言うところで2トップにしました。また、前節は、なかなか攻撃のところのパワー、人数も含めて、足らないところがありましたので、前に人数を増やしたいということがありましたし、2人の機動力、またゴール前に入っていくプレーを生かすために石津をトップ下に置いて、ボランチの周辺で彼に仕事をしてもらうことで、チームにとっては攻撃のところの選択肢が増えるかなということで今日は臨みました。いい形もたくさん作れたと思いますし、サイドはマッチアップしている状態でしたが、そういう中でサイドからの崩し等もあったと思うんですけれども、最後、ゴールを割るまでに至らなかったのは残念でしたけれど、ただいいところもあったので前向きに捉えたいと思います」

Q:トゥーリオ選手、エウレー選手を入れた4バックにしましたが、その狙いと、結果論ではありますけれども、あの辺りから甲府に主導権を握られてしまったように思いますが、狙いとしていたところと、実際にピッチで起こったことの差は、どういうところから生まれたとお考えでしょうか?
「結果論になると思いますし、あの早い時間帯で1点取られましたけども、そのあと少し盛り返して、同じシステムの形で我々も多くチャンスを作りかけていたので、もう少し交代を引っ張って、そのあと、エウレーでいくか、トゥーリオでいくかというところでした。今日は交代枠の攻撃的な選手というところも、最初のウォンの交代も含めてアクシデントがあったので、あと2枚しか使えないというところで、最初にデ メロからということになりました。デ メロを使うからには前の人数を増やして、彼の周辺に人がいないと、彼も生きてこないということで4バックにして攻撃の形を作ろうという意図で4枚にした部分もあります。そのあとの交代で最後はエウレーを使いましたけれども、エウレーからのサイドの突破であったり、彼の推進力を前に生かせるということで、得点のチャンスを窺えないかというところもありました。何度かチャンスは作ってくれたと思いますし、ゴールを取るか、逆にカウンターで取られるかという展開もありましたけれども、我々はゴールを取りに行ったので、そこは仕方ないかなと思っています。やはり、ジネイとリンスの彼ら2人の力というのを、今日、改めて感じましたし、献身的な動きもすごく甲府にフィットしているのはさすがだなと、敵ながら少し感心したところもあります」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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