「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第12節 福岡-山形】「いままでに出ていなかった選手を含めて結果を出してくれた」/井原正巳監督

2018明治安田生命J2リーグ 第12節
日時:2018年5月3日(木)14:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/9,620人
結果:アビスパ福岡 2-1 モンテディオ山形
得点:[福岡]石津(53分)、[山形]フェリペ アウベス(74分)、[福岡]枝村(90分+4)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日はGWということでたくさんのサポーターが後押しをしてくれました。1-1の状況から非常に苦しい中、最後に劇的な形から2点目を入れることができたのも、サポーターが最後まで応援してくれたおかげだと思います。
山形さんはリーグ戦の途中でシステムを変えられてから、守備に重心を置きながら、カウンター等の攻撃に特長があるチームだったので、カウンターを受けないところを特に意識しつつ、押し込んだ形でゲームを進められればと思っていました。山形さんがロングボールを中心にしながら、サイドチェンジを多く使ってこられたので、我々がゲームの主導権を握る時間帯は少なかったと思います。ただ、自分たちがやれる中で、しっかりと崩していこうという意図は、ゲームをトータルしてあったのではないかと思っています。今日、ハードスケジュールの中で何人かのメンバーを入れ替えてゲームをして、いままでに出ていなかった選手を含めて、結果を出してくれたと思っています。次は中2日で岡山戦があります。総力戦という捉え方で、次もまたいい準備をして、4月は負けなしで来て、5月のスタートもいい形で切れたので、この流れを続けていけるように、しっかりと準備していきたいと思います」

Q:3枚目のカードで枝村選手をチョイスした理由と、どういう指示で、どのポジションに配置したのかというところと、今日、田村選手をスタメンで使った意図を教えてください。
「枝村は交代をもう少し早くと思っていたのですが、ディフェンスラインで、岩下の足の調子がというのと、實藤も足をよくつったりするので、交代枠はなるべく引っ張ってと思っていました。なので残り時間わずかなところになりましたが、松田を左に回して、我々のボールを、もう少し中盤のスペースで受けてもらいたいというところと、前の3人を上手く生かせるボールを出せるのが枝村でもありますし、最後の得点シーンのようにゴール前に入っていける選手でもあるので、トップ下での起用になりました。もちろん同点の状況でしたから、守備もしっかりと意識しつつ、ゴール前にも顔を出せという形で送り出して、あの時間帯で非常にいい仕事をしてくれたなと思っています。
田村の起用に関しては、スケジュールがタイトな中で、山瀬、枝村がは少し怪我上がりだったことと、前節からの反省から、高さもあって強さもある選手が必要ということで、田村はCBもボランチもできる選手なので、今シーズン初めての出場でしたけれども、敢えてスタートから行こうということでした。あまり喜怒哀楽を出さない、飄々としたプレーではあるので、いつも怒っているんですけれども(笑)、今日もそういうプレーで、アベレージの高いプレーをしてくれたと思います。体力的にはギリギリだったと思いますが、中盤も出来るというところを示してくれたのかなと思っています」

Q:勝ちゲームですが敢えてお聞きします。ドゥドゥ選手の交代までは想定通りだったと思いますが、そのあとの失点で流れが変わってしまいました。失点の原因はいろいろあると思いますが、こういうゲームは今シーズンで3試合目です。こうした傾向にあるのを、監督はどのように見ていらっしゃいますか?
「失点するときというのは、どうしても受けてしまって、相手の攻撃を少し警戒しすぎて下がってしまう時にやられていることが多いです。どうしても積極的な守備というものが、勝っているゲームの中でできないのが原因なのかなというふうに思っています。ただ流れの中での失点はあるものだと思いますし、1失点というのは起きてしまうこともあるのがサッカーだと思いますし、そこは割り切ってやろうというふうに選手たちにはいつも言っています。大事なのは、1失点しても前向きにやっていけるかどうかというところだと思いますし、今日はそういうゲームができたと思います。もちろん、クリーンシートで行くことがベストだと思いますが、そこを目指して、これからやっていきたいと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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