「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第16節 水戸-福岡】「0に抑えつつ自分たちの時間が来るのを待てたのが今日の勝因」/井原正巳監督

2018明治安田生命J2リーグ 第16節
日時:2018年5月27日(日)14:03キックオフ
会場::ケーズデンキスタジアム水戸/4,592人
結果:水戸ホーリーホック 0-2 アビスパ福岡
得点:[福岡]ドゥドゥ(54分)、鈴木(59分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「非常に苦しいゲーム、90分だったと思います。その中でサポーターが大勢駆けつけてくれて、最後まで声援を送ってくれたおかげで、後半、何とか2点を取って勝つことができました。本当にありがたく、感謝したいと思います。
試合の方は、見ていただいた通り、前半、かなり押し込まれて、我々は今季16戦目ですけれども、一番入りが悪かったかなという印象があります。水戸さんのアグレッシブなランニング、球際、1対1も含めて押し込まれてしまって、自分たちの時間をほぼ作れないまま前半が終わってしまいました。ただ、押し込まれていましたけれど、しっかりと0に抑えつつ、自分たちの時間が来るのを待てたというのが、今日の勝因だったと思います。後半はなんとか立て直すことができて、しっかりと2点を挙げて逃げ切ったというところでは、ゲーム内容的には物足りませんが、勝利をしたということは評価できると思います。選手もこういう時間を何とか耐えて、自分たちの勝機を確実にモノにするという経験ができたので、次にまた生かしていけるかなと思っています。次節はホームに帰っての徳島さんとのゲームですので、またしっかりと準備をしていきたいと思います」

Q:これまでの試合では、こういう苦しい試合で点を取ると引きこもってしまう傾向がありましたが、今日は1点取った後、もう一度前へ出たと思います。その辺りはこれまでの教訓を生かしているようにも感じました。監督はどのように見ていらっしゃいますか?
「前半、水戸さんが非常にいいゲームをしていた中で、我々が先に点を取ったことで、少し水戸さんも精神的にがっかりしたと言いますか、パワーダウンしたところもありますし、前半からフルで飛ばしてこられた水戸さんのアグレッシブさというものが、後半は少し衰えたので、そういう中で、自分たちの時間帯をしっかりと作る時間が増えたと思いますし、1点だけではなく、もう1点取りに行くという姿勢がよりあったと思います。スペースもかなり空いてきて、向こうが追いかけてくる中で、そこをしたたかに攻められるスペースがあったので、それは先制点を取った影響があると思いますけれども、評価できると思います」

Q:ふたつあります。前半の入りが今季一番悪い中、後半は立ち直りましたが、ハーフタイムにどのような支持をされたのかということと、アウェイでは3月以来の勝利になりましたが、アウェイでしっかりと勝点3が取れたことに関して、どのようにお考えでしょうか?
「前半が終わった時には、今シーズン最悪の出来だという話はしましたし、相手の勢いに少し飲まれて、それを修正できずに押し込まれて、自分たちで自信を持ったプレーがなかなかできていないという話もしましたけれども、幸い、しっかりと体を張ってピンチを防いで0で抑えられたというのはプラスに捉えてという形で後半は送り出しました。攻撃の部分の質を、落ち着いて自信を持ってやれたというのが、後半、変わったところだと思います。また、アウェイでの勝ち星をなかなか上げられずにいましたが、連敗は、昇格、優勝という目標を考えたら絶対に許されないというふうには思っていたので、そこは選手が強い気持ちを持って戦ってくれたと思いますし、そういうところも意識してくれたかなと思っています」

Q:出来が悪い中、前半を0で抑えたというところで、GKの圍選手を含めて、無失点に抑えた守備陣の評価について教えてください。
「前半は、やはり相手の飛び出し、そして強さ、高さというものが宮本選手を含めてありましたし、そういう選手を警戒するあまりラインが下がってしまったり、そのランニング押し込まれて、セカンドボールもなかなか拾えない状況があったと思います。もう少し強気で守備のラインをコントロールしたり、前線ともコンパクトさというものを保ちながらやれればよかったのかなと思っていますけれども、ディフェンスラインが何とかそこで踏ん張りつつ、最終的にはゴール前でGKも含めて体を張りつつ、決定的なシーンを何とか防いでくれていたと思います。割り切って、ゴール前のところは体を張りつつ、全員でカバーしながらやれていたのが良かったかなと思います。少しラインが下がり過ぎにところがありましたけれども、後半は自分たちの時間が作れた分、ピンチは少なくなったかなと思います。後半はマークのところも含めて、最後システムを3バックにしたというところも含めて、選手がその辺をしっかりと理解してフレキシブルにやってくれたかなと思っています。まずは局面で負けないというところは、特に後半はしっかりとやってくれたかなと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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