「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第23節 福岡-讃岐】「90分間を通して、自分がやるべき役割を選手が全うしてくれた」/井原正巳監督

2018明治安田生命J2リーグ 第23節
日時:2018年7月15日(土)18:03キックオフ
会場::レベルファイブスタジアム/8,011人
結果:アビスパ福岡 3-1 カマタマーレ讃岐
得点:[讃岐]原(26分)、[福岡]鈴木(34分)、實藤(50分)、駒野(54分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「我々にとっては、今日が後半戦のスタートというゲームになりました。西日本の豪雨災害で被災された方、お亡くなりになられた方のためにも、今日はいいゲームをして結果を出そうという想いで、選手自身、スタッフを含めて、今日の試合に臨みました。
前半戦の最後、3試合勝てない試合が続いたので、今日が新たなスタートということで、しっかり勝点3を讃岐さん相手に取ろうという強い気持ちでゲームには臨みました。大勢のサポーターが駆けつけてくれて後押ししてくれたおかげで、PKから1点のビハインドという展開でしたけれども、選手は慌てることなく自分たちのサッカーができたのかなと思います。今シーズン初めて引っくり返したゲームですので、今日は本当に選手が勝利のために、90分間を通して、自分がやるべき役割を全うしてくれたと思いますし、気持ちが非常に出ていた素晴らしいゲームだったのではないかと思っています。まだまだ後半戦は残り20試合ありますので、次の東京V戦に向けていい準備をして、少しでも順位を上げていけるように、また準備をしていきたいと思います」

Q:1点取られた後も、リードした後も、やることをぶらさずに最後まで戦った試合でした。勝てなかった3試合と比べて、今日大きく違った点というのはどんなところだとお考えでしょうか?
「今日のテーマとしては、速攻ができる時は逃さないということと、マイボールの時は、この暑さもありましたから、早く攻められない時はしっかりとボールを保持しながら、相手が出て来るのを待ちつつ空いたスペースを上手く使おうということで、その形を選手がしっかり意識してくれていたと思います。つなぎの部分では、少し中を狙いすぎて捕まったシーンもありましたが、サイドから崩す意識と、押し込んでから我々のペースで崩していくシーン、プラス速攻というところの使い分けが、非常にいい形で90分を通してできたことで、試合の主導権を握ることができたのかなと思います」

Q:今日は天皇杯から中3日で駒野選手を先発で使われました。これまでリーグ戦では先発から離れていましたけれど、今日、起用した理由と評価を聞かせてください。
「コマはいつも試合に向けて最高の準備をしてくれている選手です。前回の天皇杯での先発メンバーの中では唯一、駒野が先発メンバーになったんですけれども、それにはいろいろと原因がありまして、今日はドゥドゥが試合に出ていなかった、怪我もあり、体調の面もあり、ドゥドゥが今日ゲームに出られなかったことも含めて、昨日の段階で『コマ、先発で行く可能性もあるよ』という話をして、今日、臨んでくれました。本当に、いつも、試合に出る、出ないに拘わらず、最高の準備ができるプロフェッショナルな選手ですし、そういう中で、今日、試合に出て、しっかりと結果を出してくれましたし、素晴らしいプレーを随所に出してくれていました。さすがだなと思いますし、ゴールも素晴らしかったと思います」

Q:讃岐の北野監督も駒野選手とのサイドの位置取りのことを話しておられまして、後半、なかなか讃岐側が高く行けなかったとおっしゃっていましたが、監督からご覧になって、後半に駒野選手が優位に立てた理由はどんなところにあると思いますか?
「前半に何度か押し込まれかけたシーンというのは、我々の右サイドの駒野とインスのところ、そしてディフェンスラインの實藤、岩下、駒野のところのスライドが遅くなって、荒堀選手のところにプレスをかけるタイミングが遅れてしまったり、インスが下げさせられるような状況がありました。前半の途中から少し修正がかかっていたんですけれども、ハーフタイムで、その辺りをはっきりさせたというのもあると思いますし、駒野は本当に経験が豊富ですし、相手のシステムに応じてのボールの受け方、駆け引き、そして相手のSHとSBのどちらが着けばいいのか微妙なポジショニングを取ることなど、そういうのがピカイチなので、そういう意味での駆け引きに、より後半は勝ってくれたのかなと思といます」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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